プロ5年目で広島県福山市出身の田辺ひかり(23=伊藤園)が通算5アンダーの上位で予選通過を確実にした。

13位スタートから4バーディー、2ボギーの70をマーク。「ボギースタートでしたが、キャディーさんと話し合って“悩んで打つショットをなくそう”と。落ち着いてプレーできました」という。

開催コースは岡山県にあるが、広島との県境で新幹線の最寄り駅はJR福山駅。自宅はコースから車で40分弱というご当地選手だ。「お世話になっている地元のスポンサーさんとゴルフをするのも、だいたいこのコース。今年に入って、10回は回っていました」。13位発進した前夜は激励メールなどが「めちゃくちゃ来てました」とうれしそうだ。

母校の広島国際学院高では、男子ツアーでアマチュア優勝した金谷拓実の1年先輩だった。田辺の父和雄さんは金谷の大ファンらしく「だから、私が出てるこの試合はテレビとかでも見てないと思います」と笑った。

開催コースを出場選手で最も熟知するプロとして、田辺流の注意点は「どこコースも同じですが、特にティーショットをフェアウエーに置くこと。それができる、できないでは、ストレスが違うので」。基本的な攻め方を、残り2日も徹底する。