原英莉花(21=日本通運)が、5バーディー、1ボギーの68で回り、通算9アンダー、135で首位を守った。2位の渋野日向子、古江彩佳、西村優菜に2打差をつけた。

1番パー4で7メートルのパットを決め、2番パー5は第3打を2メートルにつけて連続バーディーと好発進した。6番で3パット、パーパットは2メートルを決められずにボギーをたたき、一時は首位を譲った。

だが、その後は3つ伸ばし、スタート時点で1打差だった2位との差を2打差に広げてホールアウト。16番パー3では8メートルを決めるなど、ボギーとした6番を除けば、第1ラウンドからのパッティングの好調ぶりを継続させた。

ホールアウト後は「1番、2番でバーディーを取ることができて、すごくいい流れでいけるかなと思ったけど、ティーショットがなかなかフェアウエーにいかなかった。途中、苦しい展開になったけど(9、11番と)パー5で、しっかりとバーディーを取っていけたので、流れを切らさずに最後まで集中してプレーできた。今日もパッティングがよかった」と、振り返った。

同じ98年度生まれ「黄金世代」の渋野と、何度も談笑しながら最終組で回った。渋野については「しっかりと球をとらえて、バーディーパットもしっかりと打ってくるので、終始気が抜けないラウンドになりました。2人ともいい流れでゴルフできたと思う」と話し、首位を争う相手から刺激を受け、それが互いの好プレーにつながったと分析した。

10月の日本女子オープンで、国内メジャー初優勝を飾った。国内メジャーで強さを見せていることについては「あと2日間ある。そう思ってもらえるように、あと2日間も頑張りたい。メジャー大会というものが、何と言ったらいいか分からないけど、自分の気持ちの中でビシッとくる感じ」と話し、適度な緊張感の中で戦えているという。

今大会前にパッティングのデータを取った。そこで、前週棄権の要因となった右膝痛などの影響もあり、体の重心の位置が狂っていたことに気づいたという。今大会のパッティングの好調は「アドレスがしっくりくるポイントにきて、自分が振りやすい位置でストロークできているのが大きい」と分析した。かかとから外側に乗っていた重心の位置を、つま先寄りに構えることで「安定しました」と説明した。

一方で、ショットについては改善の余地があると感じている。第3ラウンドに向けて「しっかりとフェアウエーキープして、フェアウエーからショットをつけるというゴルフができたらいいなと思います」と話した。好調のパットに加えてショットの調子も上げ、国内メジャー2連勝に近づくつもりだ。