女子ゴルフのメジャー・全米女子オープン(10日開幕、米テキサス州チャンピオンズGCサイプレスクリークコース、ジャックラビットコース)の予選ラウンド(R)の組み合わせが8日、発表された。国内メジャー2連勝を経てメジャー初挑戦となる原英莉花(21=日本通運)は同じ黄金世代の浅井咲希と同組で第1、2Rとも現地時間午前11時32分(日本時間11、12日午前2時32分)スタートとなった。

練習ラウンドでコースを回った原は「壮大ですね。コースの周りにおうちがあったりして、日本にない感じが楽しいです」と目を輝かせた。初上陸した米本土。勝手がわからず、米ツアー参戦中の先輩プロ横峯さくらに現地でアテンドをお願いしたという。

コロナ禍のため大会75回目で初の12月開催となり、日照時間の関係で予選ラウンドも史上初めて2コースを使う。準備は倍必要だ。距離が長く、グリーンは大きく、傾斜に富み、決勝Rも使用するサイプレスクリークコース(6731ヤード、パー72)。予選Rのみで距離は短め、グリーンはコンパクトでスコアが伸びそうなジャックラビットコース(6558ヤード、パー71)。「芝になれる必要がある」。アプローチ、パット、ショットとも数を打った。「フェアウエーは北海道の芝に似ている感じですけど、ラフは短くても埋まる、沈む感じがあるし、浮いている時もある。ジャッジが難しい」と話した。

「パーオンが大事だけど、グリーンが大きく、アンジュレーション(起伏)もある。砲台型でこぼすと難しい。ダボ(ダブルボギー)もある。ピンを狙うのは自分の得意距離が残せた時。守る、攻めるのメリハリをつけたいです」-。

予選Rは2日とも“最終組”になった。通常の4日間競技は1、2Rのスタート時刻が“早め”と“遅め”で入れ替わるが、今回は変則開催のため異例の2R同時刻…。2日とも打球痕などが残り、朝より芝が伸びた“荒れたグリーン”で戦わねばならない。「まずは予選通過」。原にとって、タフで厳しい夢舞台が幕を開ける。

(大会の模様はWOWOW、WOWOWオンデマンドで中継される)