先月23日に単身の自動車事故を起こして両足を骨折する大けがを負った米男子ゴルフ界のスーパースター、タイガー・ウッズ(45)が1日、SNSに支援への感謝を綴って事故後初の肉声を投稿した。

フロリダ州ブラデントンで開催された世界選手権シリーズ(WGC)ワークデイ選手権の最終日となった2月28日に、ウッズの回復と復活を願う選手たちがウッズの勝負服として知られる赤いシャツと黒いパンツに身を包んでプレーしたことを受け、「テレビをつけて、赤いシャツを見たときどれほど感動したか言葉では言い表せません」とツイート。入院治療中の病室で試合をテレビで観戦したことを明かした。さらに、「すべてのゴルファーとすべてのファンの皆さん、本当にあなたたちのおかげでこの苦しい時を乗り越えることができます」と感謝の言葉も綴っている。

 

事故後に財団が現状についてSNSで声明を2度発表しているが、ウッズ自らが肉声を投稿したのはこれが初めてで、順調な回復ぶりがうかがえる。ウッズは26日に転院したロサンゼルス市内の病院で引き続き治療を受けていることを明かし、「回復に向かっており、精神状態も良好だ」と発表していた。

 

同選手権ではロリー・マキロイ(英国)やパトリック・リード(米国)、ジャスティン・トーマス(米国)らがウッズの最終日の定番ファッションの赤黒のウエアで戦った他、ゲインブリッジLPGAで13年ぶりに米女子ツアーに出場したアニカ・ソレンスタム(スウェーデン)やシニアツアーのチャンピオンズツアーに出場した長年のライバル、フィル・ミケルソンも同調して赤黒のウエアを着用して、ウッズにエールを送っていた。(ロサンゼルス=千歳香奈子)