国内女子ゴルフツアーの21年初戦ダイキン・オーキッド・レディース(4~7日、沖縄・琉球GC)を前に原英莉花(22=日本通運)が2日、開催コースで会見を行った。昨年は日本女子オープンとJLPGAツアー選手権リコーカップで国内メジャー2冠を達成。今年は来季の米ツアー参戦を現実にするために、12月の同ツアー最終予選会エントリーの目安「世界ランク75位以内」を目指す。

21年の目標を問われると、原は熱っぽく話した。「昨年と気持ちは変わらないです。勝ちたい、という思いで1試合1試合に臨みたい。何勝したいとか、数字はないです」。強いゴルファーになりたい。そのポリシーから生まれる思いを口にした。

来季、米ツアーに参戦するプランに迷いはない。そのために日本のQTにあたるQスクール=予選会の突破が必要だ。1次は8月、2次は10月に開催予定だが、頭にあるのは12月予定の最終からの挑戦のみ。世界ランクによる出場権の目安が「75位以内」になる。

「最終から行けないようでは、日本で成績を残せていないということ。前半戦が大事になると思う。海外メジャーにも挑戦したい。そのための世界ランク75位。そこに上げることを標準に考えて“勝つぞ”という思いです」。1日時点で89位。世界ランク上位者が多い米ツアーより、ポイントで劣る日本を主戦場にして同ランクを上げていくには毎試合のように優勝争いを展開し、複数回優勝は手にしたい。

日本ツアーの成績による今年のメジャー初戦ANAインスピレーション(4月1~4日、カリフォルニア州)出場権がこのほど決まった。19年の日米共催競技TOTOクラシック優勝で鈴木愛、昨年終了時の賞金ランク上位2人で笹生優花、古江彩佳、そして笹生と古江を除くメルセデスランク最上位の原。「ここで勝負をかける、というか。熱くなる戦いがしたいですね」。日米両ツアーを頭に置いた21年が幕を開ける。【加藤裕一】