ミレニアム世代の安田祐香(20=NEC)が、6バーディー、1ボギーの67で回り、5アンダーで終了時点で首位に立った。頸椎(けいつい)捻挫で20年は調子が出なかった安田は、今年開幕戦のダイキン・オーキッド・レディース(沖縄)でも予選落ち。この日も、序盤の2番でボギー先行も、3番、7番とバーディーを奪い、前半を35で折り返した。後半は11番でバーディーを取ると、14、15番で連続バーディー。最終18番では10メートル弱のロングパットを沈め、先にプレーを終えた武尾咲希に並んだ。

「最終ホールは入るとは思わなかったけど、すごくきれいな入り方をしてうれしかった。(満足度は)80%ぐらい」と振り返った。オフには首の痛みもあり、十分なトレーニングはできなかった。それでも「休養をしっかり取って、ゴルフも休みもメリハリをつけてやった。満足いくオフは過ごしていないけど、自分なりにできた。これから調子を上げていきたい」と話した。

首の不調で成績が上がらない中、同学年の古江彩佳が3勝を挙げ、年下の世代も活躍。「毎週、刺激をもらえる。同学年も1個下の世代もよきライバル」と自分のモチベーションにしている。そして、もう1つのモチベーションがフェラーリなどのスポーツカーを買うこと。夢を実現するために、ミレニアム世代の実力者の反撃が始まる。「いいプレーが久しぶりにできたし、明日につながるプレーもできた。明日も同じようにプレーしたい」と笑顔で話していた。