第1ラウンド(R)が予定より6時間半遅れの午後2時から始まった。この日早朝にテレビ中継スタッフ(屋外作業員)1人の新型コロナウイルス陽性反応が判明したことによるもの。最終組は午後5時スタートとなり、第1組でも7ホール前後、最終組で15ホール前後が午後6時20分頃の日没までに消化できず、第2日に持ち越すことが濃厚。

陽性反応を示したスタッフはコース内中継技術セッティング業務に従事。「クラブハウス入場不可」「選手、キャディーと接触しない者」で、事前のPCR検査受検の義務がなく、事前2週間の検温、問診票などのチェックでも問題はなかった。

<競技開始遅れの経緯>

▽7日 当該スタッフのコース入場時の検温は37・0度以下の平温。マスク着用、手袋装着の上、他のスタッフ2人と午前9時から午後6時まで業務。移動は大阪市内からコースまで作業者のバスを利用、食事は1人でとった。同日夜に体調不良を感じ、38・0度の発熱があった。

▽8日 朝になっても熱が下がらず、午後にPCR検査を受け、午後11時30分に陽性が判明。

▽9日 午前5時45分に大会本部に陽性の連絡。大会本部は午前7時前に、同7時30分予定の競技開始を遅らせることを決定、選手らのドライビング・レンジ、パッティンググリーンの使用を禁じる。選手は車、ホテルなどに待機。その後、保健所から「濃厚接触者なし」との判断を受け、同11時30分に午後2時からの競技開始を決める。

当該スタッフは自宅隔離の上、あらためて病院で診察を受ける予定。共同作業をしたスタッフ2人、またバスに同乗したスタッフは自宅待機し、今大会には関与しない。