国内女子ツアーの21年第7戦KKT杯バンテリンレディースが16日、熊本空港CC(6501ヤード、パー72)で開幕する。ご当地選手の上田桃子(34=ZOZO)は15日、練習ラウンドを行った。

コロナ禍による昨年大会中止で、2年ぶりに熊本でトーナメントが開催される。ただし無観客だ。

「昨年も試合をやりたかったです。今回、熊本に帰ってきて、昔からお世話になっている練習場に行くと、みなさんが“試合を見たかったな”と言ってくださる。テレビに映る位置(上位)で、元気に戦う姿を見せたい。“これが見たかった”というようなワンショットを打ちたいと思います」と意欲を語った。

熊本地震発生から14日で丸5年がたった。最近、鹿児島など九州で目立つ地震に「大丈夫かなと思ったり、怖いのは怖い。またこの時期に…」と感じる。一方で復興のシンボルである熊本城は石垣の崩落は残っているが、天守閣が復旧工事を終えた。「400人以上が仮設住宅で暮らしていたり、そういうニュースを見ると“まだ、たった5年”かと思うけど、進んでいるなとも思う。両方ですね」と話す。

松山英樹のマスターズ優勝を見て思った。「スポーツで感動するのは、ああいうことなんだなって。ここ最近は(国内女子で)優勝争いをしている人にも緊張を感じることが少ないと思いますが、マスターズという特別な大会からはそれが伝わってきた」。状態は「ショットが60点ぐらい」と万全ではないが、地元に元気を与えるプレーを届けようと思っている。