前週のプレーヤーズチャンピオンシップ・サトウ食品でプロ初勝利を挙げた片岡尚之(23=フリー)が、うれしい目標変更だ。12日、ダイヤモンド・カップ(13日開幕)の練習ラウンドを神奈川・相模原で行った。終了後、今後の目標を聞かれると「まずは今年中に2勝目を挙げたい」と話した。プロ2年目となる今年は、下部ツアーのAbema TVツアーで賞金ランク20位以内に入り、翌22年のツアー出場を目指すことだった。

しかし、前週プロ4戦目にして初勝利を挙げた。「先週の優勝でツアーにずっと出ることができるようになった。自分の中で余裕が生まれた。先を見据えて、どんどん試合が続くので体のケアをしっかりしたい。まずは体。ケガをして試合に出られないのはもったいないので」と話す。

もう一つ、今週頑張らないといけない理由がある。前週はキャディーなしのセルフプレーで優勝した。史上初の快挙だったが、片岡は複雑だ。前週まで3試合すべてキャディーを務めた東北福祉大の1つ後輩笹村心さんが、自分の試合で不在のときの優勝だった。「今回結果を出さなかったら解雇と言っているので、結果を出したい」と、仲の良い後輩のためにも優勝を目指している。

初優勝で男子ゴルフ界きってのイケメンと、注目度も急上昇中。マスターズで優勝した松山英樹の後輩として「松山さんのように、いろんな人に感動を与える試合ができたら」と思いを語った。