76回もの歴史を誇る全米女子オープンで笹生優花が、畑岡奈紗との日本勢によるプレーオフを制し、優勝した。

日本女子のメジャー制覇は77年全米女子プロの樋口久子、19年AIG全英女子オープンの渋野日向子に次いで3人目。

全米女子オープンは1946年創設の大会。女子ゴルフのメジャーの中で最も歴史が古く、最難関、最高峰とされている。

◆笹生は女性版ウッズ!

笹生は昨年、圧巻のプレーで国内ツアー2戦目で初優勝を飾っている。8月のNEC軽井沢72で、最終日に3位から出て1イーグル、7バーディーと伸ばし、大会タイ記録63をマーク。通算16アンダー、200で悲願の優勝をつかんだ。19歳57日でのツアー初優勝は、史上7番目の若さで、21世紀生まれで初の優勝となった。

この記録ずくめの圧倒的な優勝劇に、同組で4打差2位に入った通算5勝の藤田さいきも舌を巻いた。

「まるでタイガー(ウッズ)と回っているみたいだった。(無観客だが)ギャラリーさんに見てもらいたかった。女子ツアーだと思うけど、男性がいた。あの年で、あんなに完成されたゴルフしていたら天才」と驚きを隠さなかった。

笹生はこの時、ウエアは赤いシャツに黒いパンツ。本人に意識はなかったというが、ウッズの勝負服と同じ。まさに若き“女タイガー”だった。