21年ツアー5勝の稲見萌寧(21=都築電気)が4打差を守れず、まさかの逆転負けを喫した。

4日間大会ではツアー初となるノーボギー優勝がかかっていた。2位以下に4打差の通算16アンダーから逃げ切りを狙った。ところが、9番パー4で今大会63ホール目で初となるボギーが先行。最終的に3バーディー、3ボギーのパープレーに終わり、同組の青木瀬令奈に逆転を許した。

最終18番、決めればプレーオフの可能性があったバーディーパットをわずかに外し、天を仰いだ。悔し涙も流した。「ショットは初日から調子が良くなく、今日はティーショットもアイアンも…。チャンスが作れなかった。“1つでも、少し伸ばせたら”と我慢したけど、ちょっと我慢できなくなりました」という。

山下美夢有、西郷真央と2位で並び、自身が2人より世界ランク上位のためAIG全英女子オープン出場権を得たが「う~ん、まだ(出るかどうか)決めていません」。東京五輪代表争いは3番手古江彩佳と競り合って、残り2戦に入る。「五輪代表決定まであと2試合というより、今年の前半戦があと2試合と考えています。しっかり優勝争いに絡みたい」。ショックを振り払い、再出発する。