中学生コンビが仲良く優勝を決めた。中2の大西穂佳(14=兵庫教育大附属中)、中3の清水遼奈(14=厚見中)が、そろって1アンダーの71。顔を見合わせ「うれしい。楽しく出来た」と健闘をたたえあった。上位10位までが全日本大会(10月4~5日、千葉・キングフィールズGC)出場権を獲得した。

   ◇   ◇   ◇

1学年違いの良きライバルが、2人で優勝トロフィーを掲げた。過去の大会で顔を合わせ、この日は久しぶりという2度目のラウンド。お互いに「うまいな」と認め合う関係だ。

午後からの雨の影響で、重くなったグリーンに苦しめられた。大西は前半「パターもショットも安定した」と1アンダーの好調な出だし。後半の10番は3パットでボギーと苦戦した。それ以降は「重かったので強めに打っていきました。うまくいったかな」と振り返った。逆に清水は「前半あまり良くなかった」。3パットが2回と安定せず1オーバー。それでも「前半イーブンの人が多かったので、負けたくなかった」と後半で修正して巻き返した。

ゴルフを始めたきっかけは、ともに父の影響。ゴルフ場に連れられて競技を始めた。「あるあるだよね」と顔を見合わせる。大西の憧れは、東京五輪出場を決めた稲見萌寧。「パターがうまくてメンタルが強い」と自身も心身ともに強い選手を目指す。清水は15年にリディア・コの活躍を見て「かっこいい」と憧れた。お互いに得意だというパターを磨き、さらに好成績を目指していく。

10月の全日本に向けて、大西は「いつも通りのゴルフで。自分に出来ることを頑張りたい」。反省を生かし「3パットはなくしたい」と前向きだ。清水は「自分よりうまい人はたくさんいる。落ち着いてプレー出来るようにしたい」。この日の関西大会も「緊張しない。楽しかった」と笑う2人はこれからもマイペースで競い合っていく。【鈴木絢子】

◆清水遼奈(しみず・はるな)2007年(平19)3月22日、岐阜市生まれ。小学3年でゴルフを始める。趣味は音楽を聴くことで、好きなアーティストはジャスティン・ビーバー。ドライバー飛距離は230ヤード。身長161センチ。

◆大西穂佳(おおにし・ほのか)2007年(平19)5月7日、兵庫県生まれ。6歳からゴルフを始める。趣味は音楽を聴くこと。動画投稿サイトTikTok(ティックトック)を聞きながら練習に励む。ドライバー飛距離は230ヤード。162センチ。

○…ミッドの部トップ大村は75で5位。「アプローチをまだまだ磨いていかないと。ドライバーが荒れていたがOBはなく、セカンドで曲がっても切り替えていけた」。19年関西女子ミッドアマゴルフ選手権V、昨年11月関西レディースダブルスゴルフ選手権Vの実力者。大院大時代、1年先輩に木下稜介プロがいた。6月の日本選手権でツアー初優勝した姿に「刺激を受けました。今日も攻めていけた」と笑顔を見せた。

〈主催〉日刊スポーツ〈後援〉日本ゴルフ協会、関西ゴルフ連盟〈協賛〉住友ゴム工業〈協力〉琵琶湖カントリー〓(人ベンに貝の目が組のツクリ)楽部