プロテストに合格したばかりの平井亜実(24=小松CC)が、デビュー戦でいきなり首位に2打差の暫定8位につけた。5バーディー、ノーボギーの67。5度目のプロテストで合格した苦労人が、プロ入会から9日での史上最短初優勝を視野に入れた。金美貞が7アンダーで暫定首位。悪天候でスタートが遅れ、日没サスペンデッドにより、45人がホールアウトできなかった。

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デビュー戦とは思えない見事な内容で、平井がリーダーボードに名前を刻んだ。5バーディー、ノーボギーの67。5番パー3で、約2メートルの下りのフックラインを読み切ってパーセーブ。「際どいパーパットを沈められて、そこから流れをつくれた」と笑顔で話した。

5度目のプロテストに合格したのは先月の25日。翌26日に日本女子プロゴルフ協会に入会し晴れてプロになった。15年から6年の歳月を重ねてつかんだ。「プロテストの重圧から解放されて、楽しくて楽しくて仕方なかった」と、プロ第1日を思い切り楽しんだ。

石川県野々市市出身。プロテスト合格で多くの先輩から声をかけられた。「同じ石川出身の土田沙弥香プロが電話をくれて、向こうの方が泣きながら喜んでくれたのでうれしかった。石川出身のプロは3、4人でツアーもステップ(下部)も優勝がないので、頑張りたい」と話した。

プロテスト合格、入会から最終日で9日。平井が優勝すると、これまで最短の大里桃子の23日を抜いて史上最短Vとなる。「初めての試合で失うものはない。プロテストに通って、自分のゴルフがどこまで通用するか試しにきました」と、怖い物なしで初優勝に挑む。【桝田朗】

 

〈五輪代表決定後の最初の試合で1アンダー、暫定67位と出遅れた稲見〉そんなに悪くはないけど、最近あんまりかみ合わないなって感じで。(日没サスペンデッドで4ホールを残し)明日早いので、早く帰って寝ます。