今季1勝の堀琴音(25=ダイセル)が1イーグル、8バーディー、1ボギーの64で回り、国内ツアーのパー73設定での新記録をたたき出した。

難コースで知られる小樽CCでの偉業に堀は「今日はパターのタッチが良かった」と振り返り「9アンダーは個人的なベストスコアでもありますし、記録を出せるのはうれしいなと思います。ショットが良くなってきたんだなという自信になりました」と笑顔をみせた。

9番のイーグルは83ヤードの距離からウエッジで打った第3打をバックスピンで戻して決めるミラクルショットだった。「久しぶりのイーグルでした。まさか入るとは思わなかった」。一気にホールアウト時点で6位まで順位を上げ、最終日を迎える。自身2勝目へ向け、「今日のようなゴルフが見せられればいいなと思いますし、明日難しいと思いますが、1つでも2つでもアンダーを出していきたい」と意気込んだ。

今大会のこれまでのコースレコードは17年にベイブ・リュウ(台湾)が記録した8アンダー、64だったが、これはパー72での数字。今大会では初めてパー72と73が使い分けられており、この日はパー73設定だった。コースセッティングを担当した塩谷育代氏は解説を務めたオンライン中継内で堀の偉業について「今日は風がなく、グリーンが止まりやすいという優しい条件になってはいましたが、それでもこのスコアは、相当なショットの正確性とパッティングのライン読みなどの技術がないと出ません。国内選手のレベルが本当に上がってきていることだと思う。喜ばしいことです」と語っていた。【松尾幸之介】