ツアー通算5勝の勝みなみ(23=明治安田生命)が、首位でホールアウトした。7バーディー、1ボギーの66で6アンダー。ホールアウト時点で、4アンダーで2位の浜田茉優と菊地絵理香に2打差をつけた。

ともにパー4の2、3番で連続バーディーを奪って波に乗った。第2打を2番は残り97ヤードから1・5メートル、3番は残り123ヤードから3メートルにつけて伸ばした。さらに8番からは4連続バーディー。8番パー3は5メートルのパットを沈め、9番パー5は残り95ヤードから3メートルにつけて奪った。後半に入った10番パー5は、左バンカーからの第3打を1メートルに寄せ、11番パー4は第2打を1メートル足らずにピタリと寄せた。13番パー4では7メートルのパットを沈めた。

最終18番パー4で唯一のボギーをたたいたが「フェアウエーから攻められたらスコアが伸びそうと、昨日キャディーさんと話していたので、ティーショットは気を付けて振っていた。そうしたら6アンダーという、いいスコアで回れた。最後の上がり3ホールでミスしてしまって伸ばせなかったけど、それ以外は完璧なゴルフだった」と振り返った。16番パー4は1メートルのバーディーパットを外し「悔いが残りまくっています。すごく悔しい」といい、17番パー4は第2打を右に曲げ「一応(グリーンに)乗ってはいるんですけど、右にミスするのが好きじゃないので」と、18番を含めて、終盤で納得のいかないプレーが続いた。

プロテスト合格後に出場できる今大会は、実は18年の初出場から過去3年全て予選落ちと相性が悪い。過去3年を振り返り「調子が良くなかった。右に、右に行っている時に選手権(今大会)とか大きな試合ということが多かった。今は上り調子。今回は大丈夫かなと思って初日に臨んで、このスコアだった。気は抜けないけど、明日(第2ラウンド)も1つでも伸ばせるように、まずは予選通過が目標。できるだけ上位で通るよう頑張りたい」と、力説した。

過去3年は、今大会が行われる秋口ごろからショットが乱れていた。「3年連続でそういう傾向にあったので、それをなくすためにトレーニングしてきたというのもある。今のところうまくいっている」と、疲労蓄積などで調子を落としていたこの時期に、むしろ調子を上げて自信を深めている。そのトレーニングなどによって、アマチュア時代にツアー初優勝を飾った14年当時よりも、平均飛距離でドライバーは20ヤード、アイアンは10ヤードほど伸びている。それが距離の長い今大会対策にもつながり「今日はすごく楽しんでゴルフができた。まだ初日なので、優勝は意識していないけど、とりあえず予選を通りたい!」と、心からの思いを笑顔で打ち明けていた。