女子ゴルフで今季8勝の稲見萌寧(22=都築電気)が、自身初の同一大会2連覇に挑む。昨年大会でツアー2勝目を挙げた国内女子ツアー、スタンレー・レディースに向けて開幕前日の7日、会場の静岡・東名CCで練習ラウンド後に会見。ツアー初勝利のセンチュリー21レディースは、稲見が優勝した19年を最後に大会が開催されておらず、ディフェンディングチャンピオンとして迎えるのは、今大会が初となる。前戦の日本女子オープンは52位に終わり「あまり調子がいいわけではないけど、その中でも頑張って、なるべく上位でいられるようにしたい」と、不調でも優勝を重ねた今季これまでと同様、培った技術と経験で、通算10勝目を目指す。

初のディフェンディングチャンピオンとなるが「全然変わらない」と、特別な意識はないという。優勝したコースながら「ショート(パー3)で、ティーグラウンドが後ろになっているところがあるし、グリーンは硬いし、難易度は上がったんじゃないかと思う」と、警戒心を強めている。それでも「先週(日本女子オープンが行われた栃木・烏山城CC)の方がコースの苦手意識はあった」と、前向きにとらえている。

前戦終了後には疲労が蓄積していると明かしており、この日も「あまり疲労感が抜けている感覚はない」と話した。それでも連日7、8時間、睡眠を取ることができているという。今大会を含め、統合された長丁場の20-21年シーズンも残り8戦。賞金ランキング1位を守り抜くには、体力面や、コンディションの維持も重要になってくる。