渋野日向子(22=サントリー)が、劇的な逆転で今季2勝目、日米通算7勝目を挙げた。


首位から出た正規の18ホールを5バーディー、3ボギーの70で回り、通算9アンダー、207でホールアウト。同じく首位から出たペ・ソンウ(韓国)と並び、プレーオフに突入した。そのプレーオフ1ホール目でイーグルを奪って快勝した。

プレーオフ

18番ティーに向かう渋野に「頑張って!」と次々に声がかかる。渋野は表情を崩さない。

18番で決着がつくまで繰り返しプレーする方式でプレーオフが開始。ティーショットは渋野、ぺ・ソンウともフェアウエー中央へ。渋野が第2打で2オンに成功。ピン手前左2・5メートルに乗せ、歓声が上がる。ぺ・ソンウの第2打はギリギリ2オン成功でグリーン手前端へ。ぺ・ソンウのイーグルパットは弱く2・5メートルほど届かず。渋野はイーグルパットを決めて優勝を決めた

優勝した渋野(左)はホールインワン特別賞の大里と記念撮影する(撮影・河野匠)
優勝した渋野(左)はホールインワン特別賞の大里と記念撮影する(撮影・河野匠)
優勝した渋野は優勝トロフィーを手に笑顔を見せる(撮影・河野匠)
優勝した渋野は優勝トロフィーを手に笑顔を見せる(撮影・河野匠)
優勝した渋野は優勝トロフィーを手に笑顔を見せる(撮影・河野匠)
優勝した渋野は優勝トロフィーを手に笑顔を見せる(撮影・河野匠)

最終日 アウト3295ヤード=パー36


ホール
パ ー36
渋 野35

最終日 イン3355ヤード=パー36


ホール101112131415161718
パ ー36
渋 野35

※・はパー、○はバーディー、◎はイーグル、△はボギー、□はダブルボギー

10番400ヤード、パー4

雨が止んだ状態で後半へ。ティーショットはフェアウエー右端へ。第2打はパーオン成功。ピン手前約7メートルからのバーディーパットはカップに嫌われパー。

単独トップのぺ・ソンウは第2打がグリーン左のバンカーにつかまりボギー。スコアを1つ落として通算8アンダー。渋野は再びぺとともにトップに

10番、スコアをつける渋野(撮影・河野匠)
10番、スコアをつける渋野(撮影・河野匠)

11番395ヤード、パー4

雨がまた降りだした中、ティーショットはフェアウエーをキープ。第2打はパーオンに成功。ピン奥約8メートルからのバーディーパットを外しパー。

ぺ・ソンウは約2メートルのバーディーパットを決めて通算9アンダーとし、単独トップに。通算8アンダーの渋野は2位に

11番、バーディーパットが外れ険しい表情の渋野(撮影・河野匠)
11番、バーディーパットが外れ険しい表情の渋野(撮影・河野匠)

12番170ヤード、パー3

ティーショットをグリーンに乗せ、ピン手前約7メートルのバーディーパットは左に外れパー。ぺ・ソンユもパー。トップのぺに1打差の2位は変わらず。

12番、バーディーパットを外しパターを見つめる渋野(撮影・河野匠)
12番、バーディーパットを外しパターを見つめる渋野(撮影・河野匠)

13番350ヤード、パー4

ティーショットはフェアウエー左へ。第2打はパーオンに成功。キャディーと話す際、一瞬笑顔がこぼれた。約3メートルのバーディーパットはわずかに外れパー。ぺ・ソンユもパー。14番ホールに向かう際、ぺと笑顔で言葉を交わす場面も。

13番、バーディーパットを外した渋野(撮影・河野匠)
13番、バーディーパットを外した渋野(撮影・河野匠)

14番390ヤード、パー4

ティーショットはフェアウエー中央右へ。第2打はパーオンに成功。ピン右奥約8メートルからのバーディーパットはカップに約30センチほど届かずパー。ぺ・ソンユも約6メートルのバーディーパットが決めきれずパー。2人のトップ争いはこう着状態が続く。

14番、談笑しながらグリーンがあくのを待つ渋野(撮影・河野匠)
14番、談笑しながらグリーンがあくのを待つ渋野(撮影・河野匠)

15番175ヤード、パー3

ティーショットはグリーン右端へ。第2打のアプローチはピン左にわずかに外れ、約2メートルのパーパットを外してボギー。スコアを1つ落として通算7アンダー。ぺ・ソンウはパー。通算9アンダーで首位のぺ・ソンウとの差は2打差に広がる。

15番、ティーショットを放ち首をかしげる渋野(撮影・河野匠)
15番、ティーショットを放ち首をかしげる渋野(撮影・河野匠)

16番560ヤード、パー5

ティーショットはフェアウエー中央へ。ギャラリーから「ナイスショット」の声がかかる。第2打はフェアウエー左端へ。第3打はパーオンに成功。ピン手前から約2・5メートルのバーディーパットを決め、通算8アンダーに。ぺ・ソンウの約4メートルのバーディーパットはわすがに外れパー。通算9アンダーで首位のぺ・ソンウとの差を1打差に詰める。

16番、ティーショットを終えキャディーにドライバーを渡す渋野(撮影・河野匠)
16番、ティーショットを終えキャディーにドライバーを渡す渋野(撮影・河野匠)

17番405ヤード、パー4

ティーショットはフェアウエー中央へ。第2打はグリーン右端へ。15メートル以上のバーディーパットはわすがに外れパー。「惜しい!」と声が上がる。ぺ・ソンウはバーディーパットを沈め、通算10アンダーとスコアを伸ばす。首位のぺ・ソンウとの差は2打差に広がる。

17番、長いバーディーパットが惜しくも外れ苦笑いの渋野(撮影・河野匠)
17番、長いバーディーパットが惜しくも外れ苦笑いの渋野(撮影・河野匠)

18番510ヤード、パー5

首位ぺ・ソンウに2打差の2位で最終18番を迎える。ティーショットはフェアウエー右へ。第2打は2オンに成功。歓声が上がる。ピン右約5メートルのイーグルパットはわすがに左に外れたが、バーディー。通算9アンダー。ぺ・ソンウは約7メートルのバーディーパットを外した後、約1メートルのパーパットを外してボギー。ギャラリーから悲鳴のような歓声が上がる。スコアを落としたぺ・ソンウは通算9アンダーとし、渋野とぺ・ソンウの2人が最終ホールで首位に並び、プレーオフへ。


1番500ヤード、パー5

曇り空で風はないが肌寒い中、渋野は前日会見で最終日のファッションについて「上下一緒で考えますが、理想としては紺色」と話していた通り、紺色の上下ウエアとキャップで登場。初日は黒、第2日は白の上下ウエアだった。

1番、スタート前に笑顔を見せる渋野(撮影・河野匠)
1番、スタート前に笑顔を見せる渋野(撮影・河野匠)

同じ通算7アンダーで首位に並んだぺ・ソンウ(韓国)、通算5アンダーで3位の金沢志奈と同組。ギャラリーの大きな拍手で迎えられる。ティーショットはフェアウエー右へ。第2打はグリーンには乗らなかったが、2オン寸前。第3打のグリーン右外からのアプローチはピン手前約1メートルまで寄せ、バーディー発進。通算8アンダー。ぺ・ソンウはパーで、渋野が単独首位に

1番、ティーグラウンドに向かう渋野。手前は優勝杯(撮影・河野匠)
1番、ティーグラウンドに向かう渋野。手前は優勝杯(撮影・河野匠)
1番、バーディーを奪いキャディーとグータッチする渋野(撮影・河野匠)
1番、バーディーを奪いキャディーとグータッチする渋野(撮影・河野匠)

2番375ヤード、パー4

ティーショットはフェアウエー右へ。第2打はパーオンに成功。ピン手前約3メートルのバーディーパットを沈めて連続バーディー。通算9アンダー。ぺ・ソンウはパー。

2番、ティーショットを放つ渋野(撮影・河野匠)
2番、ティーショットを放つ渋野(撮影・河野匠)
2番、バーディーパットを沈め拍手に応える渋野(撮影・河野匠)
2番、バーディーパットを沈め拍手に応える渋野(撮影・河野匠)

3番395ヤード、パー4

3番ホールに向かう途中、大勢のギャラリーから「ナイスバーディー!」と声がかかるも笑顔なし。

ティーショットは左ラフへ。腰にてを当てて、ラフに落ちた珠をじっと見つめる場面も。第2打はグリーン右端へ。ギリギリパーオン成功。約12メートルのバーディーパットは約30センチ届かずパー。通算9アンダーは変わらず。ぺ・ソンウもパー。

3番、ラフからの第2打を放つ渋野(撮影・河野匠)
3番、ラフからの第2打を放つ渋野(撮影・河野匠)
3番、ラインを読む渋野(撮影・河野匠)
3番、ラインを読む渋野(撮影・河野匠)

4番180ヤード、パー3

4番ホールに向かう時も固い表情。ティーショットはグリーン約1メートル手前。第2打のアプローチは強めで約1・5メートルほどピン奥へ。パーパットはわずかに右に外れてこの日初のボギー。通算8アンダーに。2位ぺ・ソンウはパーで1打差に。

4番、傘を差して笑顔を見せる渋野(撮影・河野匠)
4番、傘を差して笑顔を見せる渋野(撮影・河野匠)
4番、アプローチショットを放つ渋野(撮影・河野匠)
4番、アプローチショットを放つ渋野(撮影・河野匠)

5番410ヤード、パー4

ティーショットはフェアウエー中央左へ。第2打はグリーン右手前のバンカーへ。納得いかないのか、軽くクラブを叩きつけるそぶりも。第3打のバンカーショットはピンまで約3メートル残す。パーパットもわずかにカップ右に外れ、連続ボギー。通算7アンダーに。ぺ・ソンウも第2打を左奥バンカーにつかまるもパー。2人が通算7アンダーで首位タイに。

多くのギャラリーを引き連れて5番ティーに向かう渋野(撮影・河野匠)
多くのギャラリーを引き連れて5番ティーに向かう渋野(撮影・河野匠)
5番、バンカーショットを放つ渋野(撮影・河野匠)
5番、バンカーショットを放つ渋野(撮影・河野匠)

6番370ヤード、パー4

ティーショットはフェアウエー右へ。第2打はパーオンに成功。ピン右手前約2・5メートルからのバーディーパットをほんのわずか左に外しパー。ぺ・ソンウもパー。

6番、バーディーパットを外し悔しがる渋野(撮影・河野匠)
6番、バーディーパットを外し悔しがる渋野(撮影・河野匠)

7番385ヤード、パー4

バーディーチャンスを逃したせいか、7番に向かう途中はさらに表情が硬くなる。ティーショットはフェアウエー中央左へ。第2打はパーオンに成功。ピン右約7メートルからのバーディーパットを外しパー。通算7アンダー。ペ・ソンウは約1・5メートルのバーディーパットを決めて通算8アンダー。渋野は2位に後退し、この日初めてリードを許す

7番、バーディーパットを沈めたペ・ソンウ(手前)を笑顔で祝福する渋野(撮影・河野匠)
7番、バーディーパットを沈めたペ・ソンウ(手前)を笑顔で祝福する渋野(撮影・河野匠)

8番160ヤード、パー3

ティーショットはピン右約4メートルへ。確実にグリーンに乗せる。バーディーパットを決めて通算8アンダー。ペ・ソンウに並び再びトップに。ギャラリーの歓声に対し、帽子のつばに手を当てて応える

ペ・ソンウはバンカーに捕まり、約5メートルのパーパットを沈めてナイスパー。ガッツポーズを見せる。

8番、バーディーを奪い、キャディーとグータッチする渋野(撮影・河野匠)
8番、バーディーを奪い、キャディーとグータッチする渋野(撮影・河野匠)

9番520ヤード、パー5

ティーショットはフェアウエー中央右へ。遠目では双子のようなファッションと髪型の金沢と話しながら歩く。第2打はグリーン手前。第3打のアプローチでピン手前約1メートルに寄せたが、バーディーパットを外してパー。

ペ・ソンウは約4メートルのバーディーを決め、通算9アンダーで単独トップに。通算8アンダーの渋野は2位に後退し、前半9ホールを終えた

9番、バーディーパットを決めきれず唇をとがらせる渋野(撮影・河野匠)
9番、バーディーパットを決めきれず唇をとがらせる渋野(撮影・河野匠)
8アンダー単独2位でバックナインに向かう渋野(撮影・河野匠)
8アンダー単独2位でバックナインに向かう渋野(撮影・河野匠)