今大会最終日翌日の15日に誕生日を迎える渋野日向子(サントリー)は、22歳最後の大会の第1ラウンドを3オーバーの32位で終えた。バーディーなし、3ボギーの75。上田桃子と青木瀬令奈が4アンダーの首位で、7打差を追う展開となった。

前半は4番パー4でボギーをたたいた。第2打がグリーンからこぼれ、ピンまで10メートルのカラーへ。ウエッジで放った第3打をピン左1・5メートルに運んだが、パーパットを外した。随所で強風と下りのパットに苦しみ、6番パー4では、4メートルのバーディーパットを3メートルもオーバー。返しのパットを決めて辛うじてパーをセーブした。腹痛などで前日11日は会場で練習しなかった影響からか、ティーショットの飛距離が出ず、パットの距離感を見誤る場面が目立っている。

後半もバーディーを奪えず、逆に12番パー3、13番パー5を連続ボギーとし、2つ落とした。前日11日は、腹痛などの体調不良により、会場に姿を見せなかった。その点については「すみませんでした。良くなったので大丈夫。昨日(11日)は休養に充てた」と話した。体調不良や前日に練習できなかった影響についても「ないです」と断言。それだけに「アゲンストの風の読みが甘かったり、パッティングが入ってくれなかったりで、これだけスコアを落としてしまったのは、すごく悔しい」と、振り返った。

それでも、ショットのミスをパットでカバーできたホールもあったといい「何とかこれだけで済んだかなという感じではある。3パットはしなかったので、まずまずかな」と、特にグリーン上には納得の様子ものぞかせた。「今日のショット・オブ・デーとしては、最終ホール(18番パー4)のセカンドショット。(ティーショットを)右のラフに外してしまって、風に乗せていくスライスボールを打とうと思って打ったのが、自分の思い通りに打てた。ああいうショットは、今までできていなかった」。最後までバーディーを奪えなかったが、最後にショットの手応えをつかんだことを明かしていた。