渋野日向子(23=サントリー)が、2日から米アラバマ州マグノリア・グローブで始まる来季の米女子ツアー出場権をかけた最終予選会(Qシリーズ)前に「今、考えれば全英女子オープンで優勝して、そのままメンバーシップ登録をしなくて良かった」と、回り道が必要だったと示唆した。

19年全英女子オープンで優勝し、米ツアーへの出場権を獲得もメンバー登録せず、日本ツアーで戦うことを選んだ。「今回、(予選会を)通ったことにより、次のツアーで経験が生かせると思う」と、回り道のメリットを強調。「やっとスタート地点に立てる場所にこられたので、悔いの残らないように、今までやったきたことを信じて頑張りたい」と意気込んだ。

2年前、米ツアー登録をしない理由について「まだ日本で十分に成績も出せていないのに、海外でやる資格はないなと思う」などと説明していた。

渋野は最終予選会を前にした心境について「今は楽しみな気持ちでいっぱいなんですけど、明日からはちょっと緊張するだろうな」と明かした。

2週間計8ラウンド、144ホールにわたる長丁場となる。「2コースあるので、どちらも2回ずつ回って、グリーンまわりを入念に調べる日と、今日はパッティング、グリーン上を調べる日、と分けて、しっかり時間を使ってやってきました」と準備を入念に行った。

毎日コースが入れ替わるが、戦略を聞かれると「戦略はないです」と照れ笑い。「戦略はないんですけど、練習ラウンドを回ってみて、ショットのランが出ない感じだったので、その分、ピンと同じ面を狙っていきやすいのかなと思うので、しっかり狙っていけるところは狙い、安全に行くところは安全に、とメリハリをつけていけたら」と話した。