女子ゴルフ界に、幕末の英雄を連想させる契約が実現した。島津製作所は1日、昨季の国内女子ツアーでルーキーながら賞金ランキング4位の西郷真央(20)と、所属契約を結んだと発表した。

同社は京都市に本社を構え、西郷は千葉県船橋市出身。どちらも鹿児島とは無関係だが「島津の西郷」といえば、島津家が長く治めてきた薩摩藩(現鹿児島)出身で、明治維新に貢献した西郷隆盛を連想させる組み合わせとなった。

同社は昨年から、西郷とスポンサーシップ契約を結んでいたが、今季は「西郷プロと共に世界へ」をスローガンに掲げ、所属選手に迎えて一段と支援していく構えだ。西郷は目前に迫った今季開幕戦、ダイキン・オーキッド・レディース(3~6日、沖縄・琉球GC)から、同社のロゴマークを帽子の左ツバ、ウエアの右袖、キャディーバッグを付けて、初優勝を目指す国内女子ツアーを主戦場に戦う。

今回の所属契約を受けて西郷は「このたびは、創業145年以上の島津製作所の所属選手として契約いただけることになり、本当にうれしく感謝の気持ちでいっぱいです。今シーズンの初戦から、島津製作所とともに世界を目指し、昨シーズン以上の成績および初優勝を目指して頑張ります。失敗を恐れず、チャレンジを続けて、強いゴルファーになるよう頑張っていきたいと思います」とコメントした。

師匠の「ジャンボ」こと尾崎将司から命名された愛称は、西郷隆盛と同じく「西郷(せご)どん」。その師匠から、常々、目標とするよう言われ続けている「強いゴルファー」へ、強力な後ろ盾を得てプロ2シーズン目に臨む。