西郷真央(20=島津製作所)が、史上初の開幕から2戦連続優勝を射程にとらえる、首位の植竹希望と1打差の2位に浮上した。

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首位と4打差の12位から出て、6バーディー、ボギーなしのベストスコア66で回り、通算9アンダー、135。前週の今季開幕戦ダイキン・オーキッド・レディースで、ツアー初優勝を飾ったが、初優勝からの2戦連続優勝も、達成すれば90年の西田智慧子、05年の表純子に次いで3人目。他に16年にアマチュアで1勝していた畑岡奈紗が、17年にプロとして初優勝してから2戦連続で優勝した例がある(記録はいずれも88年のツアー制施行後)。

2番パー3で、ティーショットを2メートルにつけてバーディーを先行させた。3番パー5は「ラッキーもあった」と謙遜したが、7メートルからパターで決めて連続バーディー。勢いに乗り「後半はティーショットが安定していて、大きなミスもなくプレーできていたので、そこがよかった」と、ボギーなしのまま難コースを攻略した。

昨年3試合しか予選落ちを経験しなかったが、そのうち1試合が今大会だった。「ティーショットも昨年に比べて飛距離が出ているし、風も去年に比べると吹いていない感覚があるのでそこがいいスコアにつながってくれたのかなと思います」と、成長を実感している様子だった。昨年大会の予選落ちは、第2ラウンドまで通算4オーバーで、決勝ラウンド進出に1打届かなかった。それでも「昨年のことは特に気にせずプレーしていた」と、堂々と話した。

「もちろん最初にこの会場に到着した時は『予選落ちした試合だな』というのが第一印象でした。そこから(9、10日の)練習ラウンドとプロアマ戦を回る中で『去年の自分とは違う』と分かった。そこで(昨年のことは)気にならなくなった。先週優勝したことというよりは、プロになってから昨シーズンはほとんどの試合に出て、そういった経験値も違うというのを自分の中で持っていた。そこが去年とは違うなと思っていました」。7度も2位に泣いた昨年とは違う-。西郷の言葉には、自信があふれ出ていた。

◆開幕2連勝 西郷真央が優勝すれば、国内女子ツアー史上初となる。米女子ツアーでは宮里藍が10年2月に開幕戦ホンダPTT・LPGAタイランド→HSBC女子チャンピオンズで達成。同ツアーで44年ぶりだった。

◆ツアー初優勝から2週連続V 過去2人。西田智慧子(90年宝インビテーショナル→富士通レディース)、表純子(05年シャトレーゼクイーンズカップ→スタンレーレディース)が達成。畑岡奈紗は16年にアマチュアで1勝後に、17年ミヤギテレビ杯ダンロップでプロ転向後の初優勝を果たし日本女子オープンで2戦連続V。

▽70で3打差4位と踏ん張った永井 明日は天気がちょっと悪いようなので、耐えていればチャンスは全然あると思う。調子はそこまで悪くない。優勝目指して頑張ります。