【ランチョミラージュ(米カリフォルニア州)1日=高田文太】世界最高峰のメジャーで、渋野日向子(23=サントリー)がまたも首位に立った。首位と3打差の10位から出て、7バーディー、1ボギーでベストスコアの66と6つ伸ばし、通算9アンダー、135。パティ・タバタナキット(タイ)ら3人が並ぶ、8アンダーの2位を1打リードした。メジャー出場通算10大会目で、一時的にでも首位に立ったのは4大会目。トップで予選を通過し、日本人初メジャー2勝目の機運が高まった。

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出だしから観衆の度肝を抜いた。1番パー4の第2打を渋野は30センチにピタリ。「オーッ」という歓声を沸かせた。“お先”のバーディーで、あっという間に1つ伸ばした。2番パー5では、イーグルを奪った前日第1ラウンド以上の飛距離が出た。飛びすぎて第2打はグリーンを越えた。「アドってたのかな」と、制御不能なほどアドレナリンが出ていたと、しぶこ節で語るなど舌も滑らか。第3打を50センチに寄せて連続バーディーとし、勢いに乗った。

さらに5番パー3はティーショットを3メートル、6番パー4は第2打を2メートルにつけて、再び連続バーディーを奪った。8番をボギーとしたが、この日の渋野は止められなかった。直後の9、10番で3度目の連続バーディーを奪って“倍返し”に成功。13番パー4ではチップインバーディーと、手のつけられない状態。「5大メジャーは、自分の中の位置付けも高い。結果を出したい気持ちは他の試合よりも強い」と胸を張った。

これでメジャーで首位に立ったのは4大会目となった。AIG全英女子オープンでは、19年優勝、21年は第3ラウンドの9ホールを終えて首位。20年全米女子オープンは、第2ラウンドから最終ラウンドの10ホールを終えるまで首位を守り続けた。4位だったが「この悔しい気持ちは米ツアーでしか晴らせない。絶対にここでまた戦いたい」と誓った。2年後の今年、主戦場を米ツアーに移し、最初のメジャーで再び輝いた。

今大会は3度目の出場で20年51位、21年は72位で予選落ちした。距離は長く、グリーンやラフの難度が高い。過去2年を振り返り「ここでは戦えない」と思ったという。今は「その時よりは成長したかな。大人になった」と笑った。さらに「去年のリベンジはできた。次の目標に向かって頑張る」と語った。大舞台の強さは健在。いよいよメジャー2勝目に照準を定めた。