米女子ツアー本格参戦後の初優勝が見えた-。11位から出た渋野日向子(23=サントリー)が4バーディー、ノーボギーの68で回り、通算7アンダーの209と首位と3打差の2位に浮上した。通算10アンダーで金孝周(韓国)が首位、ブリアナ・ドウ(米国)が渋野と並んで7アンダーで2位。

【スコア】ロッテ選手権第3日成績>>

前半はすべてパーで耐えると、後半から魅せた。後半スタートの10番パー4でバーディーを奪うと、11番では連日の「直ドラ」でギャラリーを沸かせた。

残り235ヤードの第2打。地面の球を直接ドライバーで打つ「直ドラ」を3日連続で披露した。右に池があったが、攻めの姿勢で打った球はグリーン手前の花道へ。「近くまで持って行きたいとの思いがあった。日に日に直ドラの精度が良くなっている」。第3打で1メートルに寄せると、冷静にパットを沈め、連続バーディーを決めて4位に浮上した。

14番パー4で約5メートルを沈め、この日、3つ目のバーディーで2位浮上。17番で4つ目のバーディーを奪い、通算7アンダーで首位と2打差に迫った。「先々週(4位に終わったシェブロン選手権)は嫌な思いというか、苦い思いをしてしまった。追う立場ではありますが、良い位置で、笑顔で終われるように頑張ります」。

笹生優花が4オーバーの56位、野村敏京、古江彩佳が6オーバーの68位だった。畑岡奈紗、山口すず夏は予選落ちしている。