首位から出た黄金世代の1人、高橋彩華(23=東芝)が逃げ切りでツアー初優勝を飾った。10回目の最終日最終組で、ついに“十度目の正直”ともいえる、優勝をつかみとった。

5バーディー、3ボギーの69で回り、通算12アンダー、201。98年度生まれの黄金世代としては、前週の植竹希望に続く2週連続で、11人目Vを果たした。

雨が降りしきる中、約50センチのウイニングパットを決めると、両手でガッツポーズ。「すごくうれしいです」と何度も涙をぬぐった。3日間首位を守り切っての完全優勝。「ずっとトップというのがあまりなくて。ずっと苦しかったんですけど、その中でも自分のプレーをずっとできたのが良かったです」と振り返った。

【写真特集】永井花奈、葭葉ルミ、堀琴音ら

第1ラウンドでホールインワンを達成し、首位と2打差の3位で出た藤田さいきが10アンダーで2位。安田祐香、浜田茉優、後藤未有が7アンダーで3位に入った。

首位に1打差の単独2位から出た木下彩は6アンダーで6位だった。前年覇者の稲見萌寧は5アンダーで10位だった。

高橋は1番パー4、2番パー4と連続ボギー発進。前半は2バーディー、3ボギーと1つスコアを落として折り返した。後半に入って、12番パー5、13番パー4は連続バーディーで、15番パー4でもバーディーと3つスコアを伸ばした。一時は首位の座を譲りながらも、藤田らの追走を振り切った。

第1ラウンドで大会コースレコードタイ記録の63と好発進。単独首位のまま、最終日を迎えた。第2ラウンド終了後「緊張は絶対すると思う」と前置きした上で「だいたい自分自身にびびって、普通にやれば出ないお化けを怖がってどうするんだろうって。潔く振り抜いていかないといけないと思っている」と、悔いのないプレーを誓っていた。