西郷真央(20=島津製作所)が逆転で今季4勝目を飾った。その裏には、今大会でキャディーを務めたプロゴルファー河野杏奈(22)の支えがあった。

河野は千葉・麗沢高の2学年先輩。小学生のころからの知り合いだった。母親同士も仲良しと家族ぐるみの付き合い。河野が今大会のキャディーに決まったのは2週間前。河野は「真央ちゃんのキャディーが空いていた。暇だったので、『やらせてもらえる?』と言いました」と明かした。

西郷がイーグルを決めた15番パー4。河野は「番手で悩みました。私は6、7番(アイアン)か悩みましたが、真央ちゃんは6と」と、最終的には西郷本人が決めたと明かした。3日間、キャディーとして横で見た西郷について「安定感がすごい。ミスもミスに入らないミス。微妙なパーパットも入れるなどすごかった。後輩ですが、尊敬しています」とうなった。

「真央ちゃん」「杏ちゃん」と呼ぶ仲だ。「信頼されていると思う。どっちも受け入れているのかな」と話すなど、西郷の性格をよく知る。「ゴルフに対してささいなことでも考えたりする。真面目でストイック」。西郷は普段、あまり喜怒哀楽を出さないが、時々、大爆笑していたという。

西郷は河野に対し「選手なので、マネジメントを同じ目線で考えてくれる。大きな存在でした。3日間、穏やかな気持ちでプレーできました」と感謝した。