女子ゴルフの今季の国内メジャー初戦、ワールド・サロンパス・カップ開幕を翌日に控えた4日、今季7戦4勝と絶好調の西郷真央(20=島津製作所)が、会場の茨城GC西コースで行われたプロアマ戦に参加した。前週のパナソニック・レディースは、優勝を決めた最終日の翌日、2日には今大会の会場に入っており、4勝目は師匠の「ジャンボ」こと尾崎将司に報告できていないという。西郷は「ジャンボさんからの『メジャーで頑張れよ』という課題を、どれだけ早くクリアして結果を出せるか。優勝できたら、しっかりと報告に行きたい」と語った。

今大会はドライバーのロフト角を「個体差ぐらい」という、わずか0・25度程度立てたものに替えて臨む予定だ。今季は4日間大会、3日間大会ともに優勝しているが「4日間の方が1日スコアを伸ばせなくても残りの3日でカバーできるけど、3日間だと3日間とも好スコアを出さないといけないので難しいとすごく感じていたので、戦いやすさとしては4日間の試合の方が好き」と、昨年勝ちきれなかった最大の要因である重圧を感じることなく、一段と本来の力を発揮できる環境が整う。

「優勝候補の大本命」という言葉を用いた質問を受けると「自分では『大本命』とは全然思っていないです」と、苦笑いで謙遜したが、押しも押されもせぬ“大本命”であることは間違いない。国内メジャーを制して、約1カ月後に初挑戦を予定しているメジャーの全米女子オープン(6月2~5日、米ノースカロライナ州)へ。正真正銘、現在の“日本最強”の看板を引っ提げて、世界へと飛び出す。