単独首位で出た小祝さくら(24=ニトリ)が逃げ切りで今季初勝利を飾った。2バーディー、1ボギーの71で回り、通算17アンダー、271。昨年8月CATレディース以来、約9カ月ぶりとなる通算7勝目を挙げた。

優勝会見でこの日のプレーについて「本当になかなか思い通りにいかない1日だった。すごく長く感じた1日。結構暑かったりで、自分にとってタフな1日だった」と振り返った。

序盤で2打差の2位で出たサイ・ペイインに並ばれた。「想像よりもすぐに追い付かれた。全然伸ばすこともできなかったので、今日は厳しいんじゃないかなと一瞬思った」と、優勝が遠くに感じた瞬間もあったと明かした。「3日目に伸ばせたのが優勝へのカギとなった。昨日がなければ優勝できなかった。今回はすごくラッキー」と前日の貯金が大きかったようだ。

第3ラウンドで好調だったパットについては「今日は全然ダメダメで。12番のショットも1.5メートルくらい外したり」と反省も口にした。

副賞として、会員制リゾート「エクシブ」など10年間利用券や化粧品1年間分が贈られる。「利用券はなかなか使うことがないんですけど、化粧品はすごいうれしい」と歓迎した。

賞金の使い道については「優勝したら買おうと決めていたものがあるので、優勝できてうれしいです。『ケアベア』のぬいぐるみを買います」と明かした。「2週間ごろ前から全種類集めたくて。10体欲しいのですが、結構何万円もする。時間がある時にネット注文します。成績を出してからほしいものを買おうと決めてやってます」と説明した。「ケアベア」のヘッドカバーはすでに購入し、今週から使用している。「全米女子オープンにも持っていきます」と話した。

9カ月ぶりの優勝は「意外と長くなかった」とした。「逆に頑張って早く勝てた方だなと。コーチを変えたり、スイングを変えていたので、そううまくはいかないだろうと思っていました」と話した。

最終日を終えた翌30日、休む間もなく6月2日開幕の全米女子オープンに向けて渡米する。「明日行く実感がない。今週やっと終わった感じで、ホッとしています」。さらに「せっかく行くからには、ベストな状態で臨めるように頑張りたい。まずは予選通過が目標です。あとはそこから考えたい」と意気込んだ。

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