女子ゴルフで、異例の日米をまたにかけた2週連続優勝を目指す小祝さくら(24=ニトリ)は、20年大会以来2度目のメジャー挑戦で出場となる、全米女子オープン開幕を翌日に控えた1日、持ち前の独特な感性全開で現在の心境を語った。

同じ98年度生まれ畑岡奈紗らとの練習ラウンドなどで最終調整。「奈紗ちゃんと回るのは試合も含めて初めて。いつもテレビで応援していたので、回ったことがある気になっていましたけど…。実はなかったです」と話し、あいさつ代わりに報道陣を笑わせた。

ここから“小祝節”はノンストップ。「こっちに来て、今回思ったのが『海外っていいな』ということです。留学してみたいと思いました。英語をしゃべりたいのと、こっちの生活で生きてみたい。プロゴルファーでアメリカに行くのとは違います。街並みとか、英語をしゃべっている人を見て思いました」。米国での生活に、強いあこがれを持つようになったという。

さらに英会話に話題が及ぶと「意外と最近は」と自ら切り出し、上達したような雰囲気を醸し出した。加えて、英会話の通信教育を受けていたことも明かしたが「一言も覚えられなかったです。住まないと、覚えられないタイプだなと思いました」と話し、報道陣を大爆笑させた。

ゴルフの面では、2年前の全米女子オープンは予選落ちに終わっていただけに「しっかりとリベンジしたい」と力説した。米ツアー参戦に興味が出たかと思いきや「アメリカツアーに出たいとかじゃないです」とピシャリ。大舞台での緊張とは無縁のたくましさを感じさせる、最後までマイペースで取材対応となった。(サザンパインズ=高田文太)