米ツアー通算6勝、うちメジャー1勝で脊髄腫瘍の治療で欠場していたダニエル・カン(29=米国)が、約1カ月半ぶりにストロークプレーの大会を完走した。

53位から出て2バーディー、8ボギー、1ダブルボギーの79と8つ落として回り、通算13オーバー、297。順位は63位に落としたが、最終ラウンドまで戦い抜いたのは、畑岡奈紗が優勝した4月24日まで行われたDIOインプラントLAオープン以来だった。試合出場もストロークプレーの試合としては、同オープン翌週のパロスバーデス選手権以来で、第2ラウンド途中に棄権していた。

欠場と棄権が続いていたD・カンは、今大会の第2ラウンド終了後、脊髄腫瘍を患っていることを認めていた。その際に「(全米女子オープンは)欠場したくなかった。全力を尽くした」と話していた。前週のバンクオブホープ・マッチプレーで体の状態を確認。今大会に懸ける思いの強さを示すように、予選を突破していた。

今季は1月に行われた、開幕戦のヒルトングランドバケーションズ・チャンピオンズで優勝を飾っている。