元プロ野球選手の松坂大輔氏(41)が、ゴルフの聖地・セントアンドルーズ・オールドコースを訪れた。テレビの取材で12日、全英オープン(14日開幕)の会場へ。メジャー2勝目を狙う松山英樹(30)の練習を見守った。

松坂氏によると、松山とは知り合って7、8年。一緒にゴルフをする仲だという。同氏の訪問に、喜怒哀楽をあまり強く出さない松山も笑顔を見せた。

松坂氏は「スコットランドは初めてなので、おすすめのレストランを聞いたら、あまり外食しないみたいで。近くのおいしい中華があるみたいですって。中華って!? 地元の料理を言われると思ったので、笑っちゃいました」。スコットランド名物を期待した松坂氏にとって、拍子抜けして思わずズッコケてしまったようだ。

全英初制覇を目指す松山に対しては「みんなが優勝争いに入ってくるだろうと思っている中、結果を出すのは大変なこと。ファンとしては最終日に最終組で、(最終18番ホールにある有名な)スウィルカン橋を歩いて行く姿を勝手にイメージしている。それは楽しみにしています」と期待。さらに「日本人同士で優勝争いする場面を期待したいですね」とした。

自身のゴルフの腕前は「良くて70台で回るくらい」と明かした。野球選手でシニアになったらプロゴルファーになりたいと言う人もいると伝え聞くと「考えたりしますね。健康状態をちゃんと保たないと」と、転向に興味をのぞかせた。

6月の米マサチューセッツ州で行われた今季メジャー3戦目の全米オープンでは、初日と最終日に松山の応援に駆け付けた。甲子園に始まり、大リーグまで、数々の野球の聖地でプレーした松坂氏。初めて訪れたゴルフの聖地については「ここに来られるとは思ってもみなかったです」と感激の面持ちだった。【近藤由美子】