【フランス・エビアン=近藤由美子】渋野日向子(23=サントリー)は通算9オーバーの126位で第2ラウンドを終え、メジャー通算12戦で4度目の予選落ちとなった。

約1カ月ぶりの試合だった。6月下旬の全米女子プロ第3ラウンド直前、体調不良で途中棄権。その前は5戦中、4戦予選落ち。苦しい時間が続く。「最近、そういうの(=苦しい時間)が多い。なかなかそういう時間が多いのに慣れないけど、前に進むしかない」と前を向いた。

この日、唯一のバーディーを取った16番パー3。約8メートルのパットをねじこんだ。タダでは帰らないでしょう、と振られると「いやぁ、タダでしょ。ハハハ。タダタダ」。自虐的に収穫なしを示唆した。

24年にフランスではパリ五輪が開催される。出場への意欲については「何も考えてないです。目の前のことに必死」と話すにとどめた。

修正点は「全部全部。すべてに自信がない。自信を持てるようにしたい」とした。予選落ちがほぼ確実となった。「いやー、フランスは楽しかったけど、結局は悔しい思いしかないかなぁ。またリベンジしたいです」と誓った。

 

◆エビアン選手権 エビアン・マスターズとして94年創設。当初は欧州女子ツアーのメジャー大会だったが、00年から米女子ツアーとの共催に。13年から第5のメジャー大会に昇格した。日本人選手は97年に小林浩美が優勝。宮里藍は09年に米ツアー初V、11年にも制している。会場はスイスとフランスの国境にあるレマン湖を望む高級宿泊施設にあるエビアン・リゾートGC。