渋野日向子(23=サントリー)が今季のメジャー最終戦、AIG全英女子オープン(8月4日開幕)の前哨戦で、予選落ち濃厚となった。49位から出て4バーディー、5ボギー、1ダブルボギーの75と3つ落として回り、通算2オーバー、146でホールアウト時点で98位。現地時間午前スタート組がプレー中の段階で、カットラインを3打下回っている。古江彩佳は7アンダーの11位、笹生優花は3アンダーの32位でホールアウトした。

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歴代女王として臨む、次週へ弾みをつける結果とはならなかった。渋野は10番スタートの前半は1つ伸ばしたが、後半最初の1番パー4。50センチにも満たない“お先”のパーパットを外すミス。2番で連続ボギー、伸ばしたいパー5の3番でダブルボギー。その後も取り返すに至らなかった。

予選落ち濃厚の2オーバー。「前半はすごい良かったのに、後半、自分のミスからガタガタと崩れてしまったのはすごく悔しい」。最終9番はバーディー締めも「意地ですね。…。ちょっとショックは大きい」。目には涙がにじんでいた。

最近は結果が出ていない。第1ラウンド(R)のアンダーパーは、17位に入った6月12日のショップライト・クラシック最終日以来。第2Rは後半に自滅した。気まぐれな風や地面の起伏が激しいなどの特徴を持つ久々のリンクスコース。「コースとの戦いというより、自分のミスでこうなった。別の悔しさを感じる」と唇をかみしめた。

収穫はあった。「要所要所、いいショットはあったと思う。そこは褒めたい。この2日間は結構頑張っていたかな」と話すなど、前に進んでいる手応えもある。課題も多い。3パットが3回。「微妙なパットを打ち切れていない。打ち切れていないなと思う場面が何個かあった。パッティングはやっておかないといけんな、という感じ」とし、特にパットを課題に挙げた。

来週は今季メジャー最終戦。19年覇者としてAIG全英女子オープンに乗り込む。「1年ぶりに戻るけど、頑張りたいです」と意気込むと同時に「引き続き振る練習と、引っ掛けのミスが多いので修正したい」とした。予選落ちが濃厚となり、週末は「練習するしかない」と断言した。取材対応を終え、休む間もなく練習場に直行。気持ちを切り替えて次週に臨む。【近藤由美子】