ホステスプロで、熱中症による2戦前の途中棄権から復帰した安田祐香(21=NEC)は、前半の出遅れを巻き返し、イーブンパーの68位発進となった。

3番パー3、ティーショットでグリーンをとらえられず、第2打のアプローチも寄せきれずに2メートル余り残り、パーパットを外してボギーが先行。5番パー4は2・5メートル、6番パー4は3メートル余りのパーパットを外し、連続ボギーをたたいた。グリーン脇のラフからのアプローチとなった、6番の第3打はクラブがボールの下をくぐる形となりミスヒット。寄せきれずに悔しさを押し殺してうつむいた。

だが8番パー3で、ティーショットを3メートルにつけて最初のバーディーを奪うと、流れが一変した。後半1ホール目の10番パー4では、10メートルのパットを決めて2つ目のバーディー。カップに入った瞬間、思わず左脚を折り曲げるほどテンションもアップ。その後はパーを拾い続け、最終18番パー4をバーディーで締めた。

前日11日のプロアマ戦後は、熱中症の影響で1週間休み、体重が1・5~2キロ落ちた影響から、スイングの違和感を訴えていた。だがこの日のホールアウト後は「ちょっと体はついてきていないなと思ったんですけど、なんか慣れてきたというか。前半はちょっと手こずっていたんですけど、後半は狙ったいいショットが出たら、次にミスしないようにして、なんか気持ちも落ち着いてできたかなと思います」と、心身ともに上向きを実感。勝みなみ、小祝さくらの人気選手2人と同組ということもあり「たくさんのギャラリーの方がいて、すごくうれしかった。すごい励みになりました」と、声援の後押しが巻き返しの一因だったと強調していた。

プロツアー初出場で、普段は安田祐のキャディーを務めることも多い、アマチュアの姉・安田美祐(みゆう、24)は、7オーバーで107位だった。