初出場の馬場咲希(17=日本ウェルネス高2年)が、21歳のモネ・チャン(カナダ)に11アンド9の大差で勝利し、1985年の服部道子以来37年ぶり2人目の日本勢優勝を果たした。
優勝後のオンライン会見の一問一答は以下の通り。
◇ ◇
-試合が終わってから少し時間が経過したが優勝の感想は
「すごいうれしいです。だけど、あまり信じられないです。終わった時は『えっ』って思いました」
-決勝のラウンドを振り返って
「1ラウンド目(18ホール終了時点)で7アップになった時は、あまり実感がわかなくて、このままアップし続けて、早く勝ちたいというふうに思ってやりました」
-何がよかったか
「パターが自分の思い通りに打てたので、相手にプレッシャーを与えられたかなと思います」
-一緒に回ったコースキャディーは
「キャディーさんがすごいよくて、このコースはグリーンの傾斜がすごかったんですけど、その傾斜のこととか、ショットで、その傾斜を使ってどこに行くかよく分かっていたので、その通りにやればピンに寄る感じ。だから、すごく助かりました」
-優勝したことで全米女子オープン、AIG全英女子オープンの出場権を獲得したが
「今回の試合は、優勝すると全米女子オープンと全英女子オープンに出られるとは聞いていたので、そこだけを目指して頑張りました。だから(来年の)全米女子オープンがペブルビーチでやるというのを、今年の全米女子オープンが終わった後に聞いてすごく出たいなと思っていたので、すごくうれしいです」
-将来、米国に来たいと思っているか
「思います。というか出たいです(笑い)。アメリカに行きたいです」
-朝、会場に着いた時の気持ちは
「朝は『ここまで来たら、勝つしかないな』と、起きた時に自信をつけて、ラウンド中は『勝てる』と思いながらラウンドして。自分に自信を持てるように、というより自信を持ちながらやりました」
-この試合の前、そして今、勝った後のそれぞれの心境は
馬場 「来る前はアメリカのアマチュアの人たちのレベルが、あまり分かっていなかった。でも今回は大学生が出るから、すごいレベルが高いと思っていた。でも優勝を目指していこうと思って来たんですけど、本当に、まさか優勝できると思っていなかったです。目指してはいたけど、ビックリしました」
-いろいろとサインなどもしたが
「『こんな書くの?』って思ったんですけど、そこで優勝したんだなと、じわじわとわいてきました。フフッ」
-米国に来たいというのは大学に来たいのか、それともツアーに出たいのか
「大学にも行きたい気持ちもあるけど、それはまだ分からない。けど、ツアーに出たいです。というか、アメリカから帰りたくないです(笑い)」
-18ホール終了後、昼休憩長くなったが、その時は何を考えていたか
「その時は、前半がけっこういい流れでプレーできていたから、この休憩で流れが変わっちゃうことがないようにしようと思っていました」
-米国で試合に出たことで何を学んだか
「コースが全部、日本にあるようなコースじゃなかった。外国にこんなコースがあるとか、こんなグリーンがあるというのを知りました。あと、外国の選手の飛距離とかショットの精度とか、何が強いのかというのも分かりました」
-日本と何が違うか
「違いは、今回は決勝とか準決勝に出て、ギャラリーの人もいたんですけど、入った時の盛り上がりとか。あと試合前のお祭りみたいなのもあったし、すごい盛り上がり方が全然違うなと思いました」
-これまでの競技人生は
「ゴルフは5歳から始めて。3年生ぐらいで初めて試合に出て、5年生ぐらいで全国大会に出始めて、高校1年からやっと全国大会で上位に行けるようになった。高校1年でレギュラーツアーに出てから、目標が明確になったというか、自分がこうなりたいというイメージがわいてきて、そこからは、高校2年になってからは、レベルアップできてきているなというふうに思います」
-今後の予定は
「20日から世界女子アマ選手権に行きます」
-いつプロになる?
「わかんない。来年のプロテストは受ける予定です」
-服部さんと話ができたら何を話したいか
「全米女子アマの話をたくさんしたいです。当時の話をたくさん聞きたいです」
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会見終了後は笑顔で優勝トロフィーを抱き、「ありがとうございました」。長時間にわたる試合疲れの中でも、さわやかな笑顔を絶やさなかった。