首位と3打差の3位から出た、昨年優勝の勝みなみ(24=明治安田生命)が、逆転で史上3人目の連覇を達成した。6バーディー、2ボギーの68と4つ伸ばし、通算3アンダー、285。終盤を迎え、首位から出た申ジエ(韓国)、2位から出た吉田優利と首位に並んだが、最後に振り切った。2位に6打差をつけて圧勝した昨年とは違い、接戦を制して、樋口久子、畑岡奈紗に続く連覇の快挙を果たした。

前半で一気に5つも伸ばして首位に浮上した。3番パー4で、第2打を1メートルにつけて最初のバーディー。5番パー4で5メートルのパットを決め、2つ目のバーディーを奪うと右手でガッツポーズをつくった。7番からは3連続バーディー。7番パー5は、第3打を70センチ、8番パー3はティーショットを1・5メートルにつけて伸ばし、首位の申に並んだ。9番パー4は、直前に同組の山下美夢有が、フェアウエーからの第2打をそのままカップに沈めるイーグルを奪い、大歓声が起きた直後だった。ザワザワとした雰囲気を気にせず、5メートルを沈めて伸ばし、この間に伸ばしていた申に再び追いついて首位タイで折り返した。

後半は、10番パー4を劇的にパーセーブしてスタートした。ピンまで10メートル近い、カラーからの第4打をパターで決めると、右手を真っすぐ上に伸ばす、力強いガッツポーズで胸を張った。だがその後、13、14番を連続ボギーとし、申、さらには吉田にも追いつかれた。その後は3人の並走が続いたが、残り2ホールの17番パー4でバーディー。2メートル余りのパットを決めて頭一つ抜け出すと、ほぼ同じタイミングで、最終組の吉田がボギー。2位と1打差、3位と2打差をつけて最終18番パー5に臨む有利な展開となった。

その18番を回る間に、難度の高い17番で、申がボギー、吉田がダブルボギーとしていた。2位と2打差に広げた中で、フェアウエーからの第3打を3メートルのチャンスにつけた。バーディーパットこそ決められなかったが、危なげなくパー。最終組のプレーを見守り、優勝が決まると喜びをかみしめた。