金田久美子(33=スタンレー電気)が、88年のツアー制施行後としては最長ブランクとなる、11年189日ぶりの優勝を果たした。2位を3打リードして首位から出て、4バーディー、4ボギーの72とイーブンパーで回り、通算9アンダー、207。2週連続優勝を狙った19歳の川崎春花を2位に退け、ツアー通算2勝目を挙げた。

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金田を支え続けた渡部彰マネジャー(41)も、目を真っ赤にして11年189日ぶりの優勝を喜んだ。マネジャーを務めるようになったのが、初優勝した11年シーズンから。担当してほどなく優勝し「これから何回も勝つのかと思っていた」と、2勝目がここまで長引くとは、全く想像していなかったという。

2カ月ほど前から、金田の趣味となったサウナへの送り迎えなど練習や試合以外も、昼夜を問わずサポート。優勝スピーチで、金田がマネジャーへの感謝を口にしたが「感無量。本当にいつも日が落ちても練習していた」と、本人の努力をたたえた。名古屋市内の自宅でテレビ観戦した79歳の金田の父弘吉さんにも連絡し、互いの喜びの声も伝えていた。

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