国内男子ゴルフツアーの今季最終戦、日本シリーズJTカップに出場する賞金王の比嘉一貴(27=フリー)が、開幕前日の30日、会場の東京よみうりCC(7023ヤード、パー70)で行われたプロアマ戦に出場した。

今季の成績上位者など、30人しか出場権を与えられない今大会。比嘉は「選ばれた人しか出ることができない特別なトーナメント。最後、優勝して締めくくるのはプロとしてすごいあこがれる。ぜひ優勝して、今年を締めたい。また、それができるチャンスじゃないかと思っている」と、今季ダントツの5勝目を目指すと堂々と宣言した。

前週のカシオ・ワールドオープンで、今季の賞金王を確定させた。獲得賞金は1億8000万円余りで、2位の星野陸也とは約7000万円差という圧倒的な1年だった。

今大会の優勝賞金は4000万円(2位は1500万円)。優勝すれば、国内男子ツアーでは16年の池田勇太以来、5シーズンぶり(20、21年はコロナ禍でシーズン統合)の獲得賞金2億円突破となる。

「2億円を突破するにも、世界ランクを上げるにも、何もかも優勝しないと何もできない。細かいことは考えず(優勝)できたら、そういう記録的なご褒美があるんじゃないかなと思っている。とりあえず優勝するしかない」と、力説していた。