昨年のプロテストに合格した21人が参加し、首位から出た川崎春花(19=村田製作所)が、逃げ切りで優勝を飾った。2位を1打リードしてスタートし、4バーディー、2ボギーの70と2つ伸ばして回り、通算7アンダー、137。2位の永嶋花音を1打差振り切って頂点に立った。

最終組でスタートし、1番パー4でバーディー発進した。残り119ヤードからの第2打を1・5メートルにつけ、幸先よく伸ばした。さらに4番パー4は第2打を3メートル、5番パー5は第3打を80センチにつけて連続バーディー。12番パー3ではティーショットを1・5メートルにつけるなど、随所でショットが光った。4つ目のバーディーを奪った時点で9アンダーとするなど、一時は後続に4打差をつけるなど独走状態だった。

だが14番パー4で3パットを喫し、最初のボギーをたたくと、最終18番パー4では、先に6アンダーでホールアウトしていた永嶋に追いつかれかけた。第2打を池に入れて4オン。2メートルのボギーパットを外せばプレーオフ突入という状況となったが、これを決めて勝ちきった。9月に行われた国内メジャーの日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯、10月に行われた延田グループマスターズGCレディースに続く優勝を果たした。

表彰式でのスピーチでは「人生で1度きりの、特別な新人戦で優勝することができて、すごくうれしいです」と、声を弾ませた。年間女王を争うメルセデス・ランキングが、今季は15位だったが「たくさんの課題がみつかったので、それをこのオフにしっかりと練習して、来シーズンはメルセデス・ランキングを目標に頑張りたいです」と堂々と話した。

今大会は来年から、従来の2日間から、3日間へと1日期間を延ばす予定だという。3日間大会となれば、順位に応じて世界ランキングのポイントも加算されることなどが理由。また来年大会は、今年と来年、2期のプロテスト合格者が参加予定となったことを、この日関係者が明かした。