2打差の2位で出たジョン・ラーム(28=スペイン)がマスターズを初制覇した。最終ラウンド(R)は4バーディー、1ボギーの69で回って通算12アンダー、276とし、2位に4打差をつけて優勝した。今季4勝目。メジャータイトルは21年全米オープン以来2勝目。

52歳のフィル・ミケルソン(米国)と、最終Rを迎えるまで首位だったブルックス・ケプカ(米国)が4打差の2位だった。

スペイン選手としては4人目のマスターズ制覇となったラームは表彰式で、家族やキャディーに感謝。そして親交のあるアメリカンフットボールNFL選手のザック・アーツ(カージナルス)から「グリーンに足を踏み入れるとき、公園を歩くような気持ちでいろ」と助言を受けていたことを明かした。大会初日朝にショートメールをもらっていたそうで「ザック、ありがとう」と笑った。

スーパーボウル優勝メンバーでもある友人からの言葉を胸に、大一番でもリラックスしてプレー。大事な局面でも平常心を保ち、落ち着いてパットを沈め続けた。

最終Rのラームはまずは3番パー3でバーディーを挙げ、トップと1打差に迫った。続く4番パー3でケプカがボギーをたたき、この時点で首位に並んだ。6番でもケプカはスコアを落とし、パーセーブのラームが単独トップに立った。

その後もラームは安定したゴルフを展開。13番パー5、14番パー4では連続バーディーを挙げるなどリードを広げた。