単独首位で出た穴井詩(35=GOLF5)が逃げ切りで今季2勝目、ツアー通算5勝目を飾った。4バーディー、3ボギーの71で回り、通算10アンダー、206で後続を1打差で振り切った。

穴井は最終18番パー5でバーディーパットを沈めると、右手でガッツポーズ。キャディーらとハイタッチを交わした。表彰式では関係者やコース、ファンに感謝し、「優勝スピーチを考えていなかった…」と笑顔。続けて「まだまだ今シーズンは続くので引き続き頑張りたい」と気持ちを新たにした。

首位からスタートも、永峰咲希との一騎打ちが続いた。一時は首位を譲ったが、ロングホールの最終18番の勝負を決定づけた第3打を30センチにぴたり。通算9アンダーで並んでいた永峰を突き放した。

安定したプレーを続けた。第2ラウンド(R)はベストスコア66をマーク。第2R終了後「荒れたドライバーを昨日の練習でちょっと直せたかな。左にドロップチーピンが出ていましたが、ちょっとドローくらいになった」と手応えを口にしていた。修正方法について「しばらくサボりがちだったバランスディスクに乗ってみたら、どこかでなくした私の軸を発見しました」と独特の表現で明かしていた。最終ラウンドを単独首位で迎え「大満足です。優勝を狙ってやれるだけやれるだけやりたい」と意気込んでいた。

今月上旬にヤマハ・レディース葛城で、約3年8カ月ぶりとなる今季初優勝を挙げた。「(シーズンの)複数回優勝をしたい。メジャーも取りたい。賞金1億円も超えたい。欲望しかないです」。まずは複数回Vを果たした。次週の今季国内メジャー初戦、ワールド・サロンパスカップに向けて弾みもつけた。

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