米ツアー参戦で2カ月ぶりの国内ツアー出場となった西村優菜(22=スターツ)が14番から最終18番までの5連続バーディーを含む9バーディー、1ボギーの63をマーク。通算8アンダーの205でホールアウト時点で2位に急浮上した。

前日の降雨サスペンデッドによる予選の残り10ホールと第3ラウンドの計28ホールを消化。予選ではボギーが先行し「カットラインも気にしてた」というが、クラブハウスに近く、多くの観衆が見守る14番パー4で大きな見せ場を作った。「いいアングルだった」という残り144ヤードからの2打目。7番アイアンで放った打球はピン手前5メートルに落ち転がってカップイン。イーグルを奪い「ギャラリーさんも多いホールなので最高でしたし、ラッキーでした。会心の当たりでした」とほほ笑んだ。

続いて行われた第3ラウンドでも勢いは止まらない。前半を3バーディー、1ボギーと2つ伸ばし、後半に入っても11番でバーディーを奪った。

しかし、圧巻だったのはここから。午前中にイーグルを記録した14番を手始めに最終18番まで5連続バーディー。ハーフ29、10パットの内容に「しっかり伸ばしていこうと思ったので、エンジンがかかったという感じはないんですけど、淡々とブレーキをかけることなくプレーできた」と振り返った。

28ホールのプレーには、さすがに「疲れました.今日でやられたので、しっかり休みたい」と話したが、1回1回のプレーに意識的に集中と緩和を繰り返しながら「悩まないようにパンパンといきました」。同組で回った安田祐香、藤田さいきに「ペースが良くて、いい組で回らせてもらいました」と感謝した。

多くのギャラリーに会いたい、と今大会への参戦を決断しただけに、ギャラリーの声援は「大きいですね。久しぶりにギャラリーがたくさんいるところでプレーできて幸せですし、日本って恵まれてる」とにっこり。ラウンド後はファンのサイン攻めに笑顔で応じていた。

優勝を狙える位置につけ「初日の前半が3オーバーだったので、まさかここまで来れるとは。楽しみながらラウンドできているのでうれしい」。最終日もファンを魅了する。【阪口孝志】