男女とも逆転初優勝となった。男子は第1日3打差5位の目黒日大(東京)が首位の開志国際(新潟)、千葉黎明を抜き去った。女子は1打差2位から出た共立女二(東京)が同3オーバー435で、首位の明秀学園日立(茨城)を逆転した。上位の男子14校と女子10校が全国選手権団体の部(8月5~6日、栃木・サンヒルズCC)に進んだ。

共立女二はエース上田澪空(みく、3年)と新地真美夏(1年)が悲願達成の原動力となった。最新の日本アマチュアゴルフランキング(4月11日現在)で上田が4位、新地が5位。2日間、その実力を発揮して、チームに初優勝をたぐり寄せた。

第1日は上田が1オーバー、新地が3アンダー。最終日は上田が2オーバー、新地がパープレー。第1日首位の明秀学園日立が崩れる中、スコアをまとめた。上田は「パットが全く入らなかった」と反省しつつも、「後輩に恵まれた」と、ポイントゲッターとなった新地の奮戦をたたえた。新地は「スコアを伸ばせなかった」としながらも、「チームに貢献できてうれしい」と胸を張った。

共立女二はレギュラーの茶木詩央(3年)を「全英女子アマ」参加で欠いたが、岡安優菜(2年)が上田と同じ通算3オーバーに収めて、その穴を埋め、選手層の厚さを見せつけた。8月には全国優勝を狙うが、茶木が戻れば、その夢にぐっと近づく。

昨年は第1日に3人合計5アンダー211で首位に立ちながら、最終日は明秀学園日立に3打差3位からの逆転を許した。終わってみれば通算3アンダー429で、逆に4打差をつけられての3位。悔しい思いをした。それが、今回は正反対の結末。上田は「高1からの目標だった団体優勝ができてうれしい」とすっきりとした笑顔を見せた。来年の新エース候補新地は「また、チームで頑張りたい」と早くも連覇に照準を合わせた。

【最終日上位成績】

▽男子

(1)目黒日大(東京)=420(214・206)本大志3年=70・71上村大和(2年)=74・-

宇田川理茶度1年=72・72清水蔵之介3年=72・66竹花颯汰1年=-・69(2)埼玉栄(埼玉)=424(213・211)(3)日本ウェルネス(茨城)=426(214・212)▽女子

(1)共立女二(東京)=435(215・220)新地真美夏1年=69・72岡安優菜2年=73・74萩生田みらん2年=74・77上田澪空3年=73・74(2)明秀学園日立(茨城)=441(214・227)(3)日本ウェルネス(茨城)=442(219・223)(注)順位は各校4人中上位3人の合計による

<主催>関東高等学校・中学校ゴルフ連盟、日刊スポーツ新聞社<後援>大田原市、関東ゴルフ連盟ほか<協賛>住友ゴム工業(ダンロップ)ほか