元賞金女王の鈴木愛(29=セールスフォース)が6バーディー、ノーボギーの66で回り、通算11アンダーの133で首位に浮上した。

出だしの1、2番で連続バーディー。パットがさえ渡り、前半だけで5つ伸ばした。後半はパーを並べ、最終18番をプレー中に、雷雲接近のため競技中断。再開後はカラーからのアプローチを50センチに付け、6つ目のバーディーで締めくくった。

6月の宮里藍サントリーレディースでは途中棄権。新型コロナウイルスの陽性反応を示し、以降5試合中3試合を欠場、療養に専念した。

鈴木は休養後に久しぶりにラウンドした際、感覚が以前と全く違い「私、この数週間、どんなパターを打ってただろう」と思ったという。パットの名手で知られる鈴木も療養前は「チャンスには付いていたけど、パターがほぼ入らなかった」。そこで「休んでる間にひらめいたことがあって、試して見たらハマった」。

具体的に何をしたのか。鈴木は状態が悪くなると体の軸が傾く癖があるそうで、「軸をまっすぐにイメージしたまま打つことを心がけました」。

賞金女王を獲得したころは「パターを握ったときに左手重心に握ることが多かった」というが、今は右が強くなっていると実感。左を強めに握るように変更した。

さらに、フェース面の向きも意識。「悪くなったら、切り返したときにフェースがかぶることが多かった。それも意識して練習して改善しました」。

結果として「5メートル圏内に入れば、いいフィーリングで打てる。バーディートライができる」ようになった。休養でパッティングが復調したというから何が幸いするか分からない。

18年に4勝、19年に7勝を挙げるも、21年の資生堂レディースを最後に優勝から遠ざかっている。「例年スコアが出るので毎日60台が必要。短い番手を持ったときになるべくピンをデッドに攻めていきたい。基本的に攻めるゴルフが必要だと思いますが、そういうゴルフができるようになってきた。打ちたいところに打てる精度がショットもパットも戻ってきてる」と元賞金女王の目に自信がみなぎった。

休養明けで体力面の不安は隠さないが「久しぶりの試合なのであんまり気負わず。優勝できたらいいですけど、自分の自信を過大(評価)しすぎず、地に足を付けてゴルフをやりたい」と久しぶりの優勝を見据えた。