鈴木愛(29=セールスフォース)が5バーディー、ノーボギーの67で回り、通算15アンダー、201で2年1カ月ぶりのツアー通算18勝目となる復活優勝を飾った。

2年1カ月ぶりの優勝が決まると、鈴木の顔から満面の笑みがこぼれた。

「久しぶりに優勝できてうれしく思いますし、ここ2、3年はゴルフが嫌になることも多かったが続けていて良かった」と感慨深げに言った。

1打差の単独首位から出た最終日は冷静にプレーを続けた。一時は首位を譲ったものの、8、9番の連続バーディーなどで首位を奪い返すと、12、15、16番とバーディーを積み重ね、後続との差を広げた。

19年シーズンに年間7勝を挙げ、渋野日向子を振り切って2年ぶり2度目の賞金女王を獲得。だが、その後は21年7月の資生堂レディースオープンの1勝のみ。一時はモチベーションの低下に苦しんだ。

転機は今季開幕戦ダイキンオーキッドレディース。ツアー通算50勝、永久シードの不動裕理(46)と一緒にラウンド。プレー中のこと、練習のこと、モチベーションについて。話は尽きず、携帯番号も聞き出した。「自分は17勝。まだたいしたことはない。くさらずにやらないと」と思い直すことができた。

今季はトップ10が6回と優勝へあと1歩に迫る大会も増えた。前週楽天スーパーレディースでは最終日に首位から出たが、逆転され2打差で優勝を逃した。「正直勝たないと意味がない」と翌週の今大会でのリベンジを誓っていた。かつてのような優勝への強いモチベーションを持ちながらプレーし、見事復活を遂げた。

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