20年大会覇者の原英莉花(24=NIPPON EXPRESSホールディングス)が3年ぶり2度目の優勝を遂げた。通算15アンダーだった。

国内ツアーは2年ぶり通算5勝目、国内メジャー通算3勝目となった。菊地絵理香との“エリカ様対決”を制して女王に返り咲いた。菊地は12アンダーだった。

原は「本当に強いエリカ様と戦って、自分もいいゴルフができたと思います」。ツアー通算5勝のうち3勝がメジャー大会。大舞台で力を発揮できることについて「気持ちを強く、メジャー取りたいと思ってプレーしました」と話した。

最終日を1打差の首位で迎えた。グリーンへと打ち上げる1番パー5で2オンとし、ギャラリーをどよめかせてバーディー発進。5番パー5でも再び2オンで観衆を沸かせ、イーグルパットを沈めた。さらに7番パー3でもティーショットをピン左につけ、リードを広げて優位に立った。

今年5月に腰のヘルニア摘出手術を受けた。インスタグラムで「こんなエイリアンみたいなものが取れました。こんな物と闘っていたとはなんとも不思議です」と報告した。リハビリを経て8月に復帰後も苦戦が続いていたが、大一番で鮮やかに復活した。

苦しい時期を乗り越えたことには「どん底を経験して常に何事にも前向きに考えられるようになった。寝ているより、予選落ちでも戦っている方がかっこいい」。そんな気持ちの変化が、強気なプレーを後押し。イーグルが目立った1日だが、随所でパーセーブスルなど崩れなかったことが優勝へつながった。

今後は来年の米ツアー出場権をかけた2次予選会にも出場予定。国内ビッグタイトルを手に、海外で大きく羽ばたく。

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