13年賞金女王で6年ぶりにツアー復帰した森田理香子(34=フリー)が、3つ伸ばして通算1アンダーとし、18位で予選通過を決めた。第1ラウンドは2オーバーで61位。この日はスタート前から雨が降り続き、全体的には伸び悩む能性があったが、50位タイまでの予選通過には、スコアを落とせない状況だった。そんな中で4連続バーディーを含む5バーディー、2ボギーの69で回った。

インコースの10番から出て、3ホール連続でパーセーブ後、怒濤(どとう)の4連続バーディーを奪った。パー3の13番と16番はティーショットを、パー4の14、15番は第2打を、いずれも1メートルにつけて伸ばした。これには「自分でも『天才やなぁ』って思いながら回っていました(笑い)」と、冗談めかしながらも、想像以上のショットのキレに驚いていた。

当初の目標だった予選通過を決めて「ビックリです。でも距離は出るので。飛ぶことで『やれる』という気持ちにもなる。小技は下手なのは分かっています。でも、下手ながらもできるんだ、と思えた。いつもは一般向けの(コース)セッティング。今回は、頭も使って疲れている。昔なら、この後、練習場に行っていたけど、今はもう無理(笑い)。初日は80を打っても仕方ないとも思っていた。でも、一緒に回る方にも申し訳ないので、迷惑をかけないようにプレーしていました」と、さまざまな思いを吐露した。ただ、終始見せていた笑顔が、充実感を表していた。

独走状態の首位西郷真央とは10打差と開いているが、2位以下は混戦とあって、決勝ラウンドで、さらなる上位進出は可能性十分。残り2日間に向けて「一生懸命やるだけ。一生懸命やったら、悪くても納得いくと思います」と、堂々と話した。上位の動向次第では、優勝争いに加わる可能性も出てきた。