小田孔明(45=フリー)が復活へ逆転V宣言だ! 第1日を4バーディー、ノーボギーで4アンダー68の7位タイ。悪天候ゆえ、あえて攻めない“無難なゴルフ”で好発進した。

シニアプロの野上貴夫(52=ホームテック)ら首位4選手とは2打差。昨年は15季連続で守り続けた賞金シードを手放した福岡県出身のベテランが、地元優勝で再起を期す。プロは2オーバー、アマは15オーバーまでが24日の最終日に進んだ。

スコアカードを提出した小田の表情は、空模様とは対照的だった。「オヤジもまだまだ負けない。必死に耐えましたね」。晴れ晴れとした表情で笑い飛ばした。4バーディー、ノーボギーで4アンダー。好調な滑り出しだった。

雨が降りしきる中、霧で視界もさえぎられた。条件は悪かったが、ベテランは動じない。「無理せずに。もう、軽く。真っすぐ打とうって感じ」。あえて攻めを捨て、無難に回った。

「ボギーを打たないゴルフをした」。その狙い通りに1度もボギーはたたかない。後半は1バーディーのみも、パー量産で粘った。09年以来の大会2度目の優勝も射程圏内とした。

今大会はプロとアマが一緒になってラウンドする。小田にとっても「いい場。若手がいっぱいいるので刺激になる」と言う。昨季は15年連続で守り続けた賞金シード権を手放した。

有望株も続々現れ「もう、なかなか勝てないっすよ」と言いつつ、「やっぱり去年は悔しい思いもした。必死に(若手らに)くっついていく」と反骨心をにじませる。

首位4選手とは2打差の7位タイ。「逆転優勝を目指したい。勝ったら自信になる」と言う。今季の完全復活へ-地元逆転Vではずみをつける。【佐藤究】

 

○…嘉数が7バーディー、1ボギーの6アンダー66で首位発進となった。「安定したプレーができた」と納得顔。この日はパターがさえ、5メートル程度のパットを3本ほど沈め、パー3の16番では約20ヤードのチップインも決めた。例年の春先は「いつもは良くない」と言うものの、好調。「1つ結果として(出れば)自信になる。仕上がりは早ければ早いほどいい」と充実感をにじませた。

 

〈7バーディー1ボギーの66で首位タイのシニア野上貴〉今日は気持ちよくラウンドできた。30数年プロをやってると、こんな日もないとね。オフにパットの練習をした成果がでた。

〈2年連続でベストアマを狙う中野惠將はアマの部トップタイの1アンダー71〉ショートホールのティーショットが悪かったけど、パットがまあまあ入ってくれたので粘れました。