男子ゴルフ国内ツアー初戦、東建ホームメイトカップ(三重・東建多度CC名古屋)開幕前日の27日、前年賞金ランキング2位の蝉川泰果(23=アース製薬)が意気込みを語った。

この日はプロアマ戦でコースを回り、最終調整。「なかなか大変だった。ミスしまくりだったんで、すごく恥ずかしかった」と苦笑いを浮かべつつ、「この数時間でしっかり調整し、開幕戦から上位を狙い、いい結果を出したい」と明るい表情で語った。

現在のゴルフの状態については「微妙」と表現。今季はすでに海外で4試合を消化。「なかなか苦しい4試合になったけれど、アプローチなどで少し成長できている部分はある」と自己評価する。

フル参戦1年目の昨季は、日本シリーズJTカップなど2勝を挙げて賞金ランキング2位と活躍。歴代最多23個のイーグルを挙げるなど、積極果敢なプレーが光った。「去年以上の成績を出したい気持ちはやっぱりある。ただ、ただ周囲からも去年以上の成績を出すとみられているのかなとも感じる。去年と同じようにプレッシャーはかかるかなと思う」と話した。

“天才中学生”と呼ばれる香川友(とも、15)が先日、史上最年少でプロ転向した。蝉川は大学時代、当時小学生だった香川とラウンドを回ったことがある。「すごい子がいるなとは思っていたけれど、まさかあの年でプロ転向するとは。どんな結果を残すのか、すごく注目している選手」とエールを送った。

自身の目標を「海外1勝と国内賞金王。国内で複数回優勝したい」と掲げる。「今の調子では、ちょっとそこを考えるには早いかなと思うけれど、明日はしっかりいい形で1日を終えて、毎日を大切に頑張っていきたい」と、少し控えめに健闘を誓った。