21年大会覇者の松山英樹(32=LEXUS)が、薄氷の10大会連続の予選通過を決めた。最終18番の痛恨のダブルボギーで通算6オーバーとし、ホールアウト時点では上位50位タイまでの決勝ラウンド進出圏外。しかし、その後の選手のスコアで予選通過ラインが下がり、ギリギリ50位で滑りこんだ。

第1ラウンド(R)で1オーバー68位と大きく出遅れて迎えた第2Rは、3バーディー、3ボギー、1ダブルボギーの74で回り、通算6オーバー。ホールアウト時点では予選通過ラインに1打届いていなかった。ラウンド後には「難しかった。17番でいいパーパットが入ってくれた。最後もパーでいけたらなと思ったが、(ダブルボギーで)残念な結果になった」と振り返った。

突風に悩まされた前日以上の最大瞬間風速19メートルの強風が吹く過酷な条件で、前半は3バーディー、3ボギーと粘りのゴルフを展開した。2番パー5で10メートルの大きなフックラインを読み切ってバーディー先行。3、4番と2連続ボギーとしたが、6番パー3では3メートルを沈めてバーディー。8番はボギーも、9番ではすぐにバーディーを奪取した。

後半も耐えた。11番からの難所「アーメンコーナー」の3ホールも含め、17番までパーを並べた。だが、予選通過ラインまで1打差で迎えた最終18番で第1打を大きく左に曲げて200ヤード強しか飛ばず、ピンまで230ヤード以上を残す大ピンチ。刻んでからの第3打でもグリーンに乗せられずに、4オン2パットでダブルボギーの悪夢となった。

前日は3パットが2度あるなど苦しんでいたパッティングでは、自信を持って打ち切る場面も多くみられた。18ホールで3パットなしに収め、なんとか望みをつないだ。

初日終了後には、「心は痛んでいるが、切り替えて第2ラウンドで終わらないよう頑張りたい」と誓っていた。逆境に打ち勝ち、10大会連続の決勝Rで上位を目指す。