21年大会覇者の松山英樹(32=LEXUS)は、最終ラウンドを首位と12打差の28位から出て、1バーディー、3ボギーの74と2つ落として回った。通算7オーバーの295でホールアウトし、38位だった。

前半は6番パー3でボギーが先行も、9番パー4で取り返した。フェアウエーからの第2打を6メートルにつけ、バーディーパットを決めると、パトロンの大歓声を浴びた。ただ、これがこの日の最初で最後のバーディー。後半は2つ落として4日間を終えた。

ホールアウト後は「グリーンのコンディションが、見た目よりもあまり速くなくて、そこになかなか苦労して対応できなかった。1番のバーディーパットをショートしたので、(グリーンが)速いのか遅いのか分からなくなってしまって、その後もよく分からないまま終わってしまった」と、グリーンに対応できなかったことを、伸ばせなかった最大の理由に挙げた。

「スタート前の練習は、昨日(第3ラウンド)終わってからと、今日の朝はめちゃくちゃ良かったので、それがコースに来て、なかなか思うようにできなかった。こういうコースでも対応できるようにしていくのが大事。そこの課題をしっかりと向き合って、これからも頑張りたいなと思います」と、調子の良さは実感していただけに、歯がゆい思いを必死に押し殺して話した。今季残り3戦のメジャーに向けては「ショットもパットも、もう少し時間がかかりそうな感じだったので、まず練習できる体にしっかりと戻して、次のメジャーに向けて頑張りたいなと思います。まず休息を取って。今週も飛距離という意味では、ここ2年間飛んでいなかったものが、ちょっとずつ戻りつつあるのが実感できたので、それをしっかりと継続して、また残りの半年頑張っていきたいなと思います」と、冷静に話した。